レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月03日
- 登録日時
- 2018/12/19 15:49
- 更新日時
- 2018/12/20 09:40
- 管理番号
- 京歴-429
- 質問
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解決
「玉うさぎ」(月にいるうさぎ)について調べたい。
- 回答
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『日本国語大辞典』(①)8巻p.1098「玉兎」(たまうさぎ)の項目には、月にいると考えられていた兎、という説明のみ。出典も記載。
4巻p.528「玉兎」(ぎょくと)の項目では、月の異称と説明。出典も記載。
『広文庫』(②)13巻、pp.169-170、「月」の項目の中に「月中の兎」という項あり。玉兎という言葉は使われていなかったが、月の中の兎に関する記述を集めている。
『日本彫刻史の研究』(③)pp.547-551に「玉兎の話」が掲載されている。
この記事の末尾p.551によると、初出は「史迹と美術」第10輯1(④)。この資料も当館に所蔵あり。
『十二支攷 第二巻 寅・卯』(⑤)のpp.278-302「月と兎」の章に、インド、中国、日本に伝わる月の兎に関する伝説を紹介している。
『十二支考』(⑥)pp.97-98に、月湖辺(つきのうみ)に葬王(ヴィガヤダソタ)という兎の王が率いる兎の群れが住んでいるという伝説を紹介している。
- 回答プロセス
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当館所蔵の神話、神道の事典を調べたが、該当する記述は見つからなかった。
国語辞典、広文庫を調べた。
NDLオンラインで「玉兎」を検索すると、『日本彫刻史の研究』pp.547-551に「玉兎の話」が掲載されていることがわかった。この資料は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネットにてデジタル画像を公開中(⑦)。「玉兎の話」は286コマ目から288コマ目。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1068835(最終確認日:2018-12-20.)
『日本彫刻史の研究』の当館での所蔵を確認した。
「十二支」に関する資料に関連する記述がないか確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388)
- 参考資料
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- ① 日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編.日本国語大辞典 第4巻、第8巻.小学館,2009. (当館請求記号:||813.1||N71||4 , ||813.1||N71||8)
- ② 物集高見著.広文庫 13巻.廣文庫刊行會,1917. (当館請求記号: ||031.2||MO99||13)
- ③ 足立康著,建築史研究会編.日本彫刻史の研究.竜吟社,1944. (当館請求記号:||712.1||A16||)
- ④ 史迹美術同攷会編.史迹と美術.史迹美術同攷会. (当館請求記号:||シセキ)
- ⑤ 前尾繁三郎著,前尾繁三郎先生遺稿集編集委員会編.十二支攷 第二巻 寅・卯.前尾繁三郎先生遺稿集出版刊行会,思文閣出版(発売),2000. (当館請求記号:K0||148.6||Ma28||2)
- ⑥ 南方熊楠[著],渋沢敬三編.十二支考 1 南方熊楠全集 第1巻.乾元社,1951. (当館請求記号:Y||380.8||010822||)
- ⑦ 足立康著,建築史研究会編.日本彫刻史の研究.竜吟社,1944. (国立国会図書館デジタルコレクション)
- キーワード
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- 玉うさぎ
- 玉兔
- 月のうさぎ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000248782