レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年07月27日
- 登録日時
- 2013/09/13 09:59
- 更新日時
- 2015/12/14 00:30
- 管理番号
- 10-3A-201309-05
- 質問
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解決
中之島の美しさを外国(フランスかイギリスだったように思う)の島に例えて称えた文献があると聞いた。その文献名と例えられた島と川の名前が知りたい。
- 回答
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オールコック(幕末のイギリスの初代駐日公使)の、「島〔中之島〕があって、家がたくさん立っており、セーヌ川のサン・ルイ島のような感じだった。」との記述が『大君の都 中』(オールコック/著 岩波書店,1978)p.382にあり。
- 回答プロセス
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1.『大阪市史』の調査
索引「中之島公園」6巻、9巻に記述なし。
2.大阪文献データベース
『大阪春秋 95号 おおさかの公園』(大阪春秋社,1999)に記述なし。
3.Google
フランスの代表的な川ということで、“セーヌ川”をキーワードにしてみる。
“中之島”דセーヌ川”ד記述”で検索
「歴史と感性を考慮した河川整備のあり方についての調査研究」
http://www.kasen.or.jp/seibikikin/h18/pdf/rep1-22.pdf(2014.4.10確認)が見つかる。
「第4章 書画から見た人々と河川の関わり」の表4.2「外国人の見た大阪の河川に関する記述とその概要文」の中に、オールコックの「島(中之島)があって、家がたくさん立っており、セーヌ川のサン・ルイ島のような感じだった。」という記述あり。
また、表4.1「記述の調査で抽出した資料の著者名、文献名など」から、オールコックの名前と文献名が『大君の都 幕末日本滞在記』ということがわかる。
Googleブックス
“中之島”דセーヌ川”及び ”セーヌ河”で検索
下記の資料に上記と同内容が紹介されている。
『日本の近代 10』(伊藤 隆/[ほか]編集委員 中央公論新社,1999.2)がヒットする。当館所蔵あり。
p.226に「幕末に来日したイギリスの初代駐日公使R.オールコックはその著書『大君の都』のなかで、大阪をつぎのように描写していた。」とあり、 同内容が紹介されている。
『企業家群像 : 近代大阪を担った人々』(宮本 又次/編 清文堂,1985.4)
p.4に「これはオールコックが文久元年(一八六一)に長崎から江戸にむかったとき、大阪に立ち寄ったさいの感想であるが・・・」とあり、
同内容が紹介されている。
4.当館所蔵調査
著者“オールコック”で検索
『大君の都 -幕末日本滞在記- 中』p.382に該当の記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000724105> 日本の近代 10 都市へ 伊藤 隆/[ほか]編集委員 中央公論新社 1999.2 4-12-490110-0
- 当館書誌ID <0000243046> 企業家群像 -近代大阪を担った人々- 宮本 又次/編 清文堂出版 1985.4 9784792422103
- 『大君の都-幕末日本滞在記- 中』オールコック/著 岩波書店,1978〈当館書誌ID:0080059467〉
- キーワード
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- 大阪府大阪市
- 中之島公園
- オールコック
- 中之島
- セーヌ川
- サン・ルイ島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000137071