レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/03/03
- 登録日時
- 2006/05/23 02:10
- 更新日時
- 2006/06/28 09:47
- 管理番号
- K2006M0248
- 質問
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解決
『集録ルソン』62号p.46及び64号p.116に記載のあるA・V・H・ハーテンドープ著『日本軍によるフィリピン占領-サント・トマス収容所記録』の所蔵機関が知りたい。
- 回答
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『集録ルソン』(当館請求記号 Z8-2976)の62号(1994.6.20)、64号(1994.9.15)の当該記事を参照したところ、62号の記事中、p.46に「・・・この米軍資料を中心に攻防戦の推移を追ってみることにしたい。(改行)主な典拠は(1)米陸軍戦史室編『フィリピンでの勝利』(2)騎兵第一師団戦史(3)歩兵三七師団戦史(4)A・V・H・ハーテンドープ著『日本軍によるフィリピン占領-サント・トマス収容所記録』などである。」
という記述があります。
また64号の記事中、p.116に「・・・フィリピンの著作家アルフォンソ・アルイト氏が最近出版した『剣と砲火によって-マニラの破壊』からも引用した。」という記述があります。
64号で述べられているアルイト氏の図書を検索してみると、
Aluit, Alfonso J: By sword and fire: the destruction of Manila in World War II, 3 February-3 March 1945. 1994. viii, 468p (米国議会図書館請求記号 DS689.M2 A62 1994)が該当すると思われます。
1994年時点で同年発行のこの資料を「アルイト氏が最近出版した」と述べ、また「米軍資料を中心に・・・追ってみる」と述べているところから、この論文の著者は、典拠として原書を用いており、自分でタイトルを翻訳している可能性があります。この論文に出てくる『フィリピンでの勝利』、『騎兵第一師団戦史』、『歩兵三七師団戦史』、『日本軍によるフィリピン占領-サント・トマス収容所記録』、『剣と砲火によって-マニラの破壊』を、NDL-OPAC、NACSIS Webcat、Googleなどで検索してみましたが、いずれも該当する日本語資料は見つかりませんでした。
以上のことから、お尋ねの『日本軍によるフィリピン占領-サント・トマス収容所記録』は、以下の資料である可能性があります。
A.V.H.Hartendorp: The Japanese occupation of the Philippines. 1967. 2v. (当館請求記号 GE514-5)
上記資料を確認したところ、『集録ルソン』64号 p.117以降の記述は、この資料では vol.2 の p.479以降の記述に対応するものと思われます。但し、逐語訳ではなく、相当程度、抄訳・意訳されたもののようです。
なお、上記資料はNACSIS Webcatによれば、大学図書館などでも所蔵しているようです。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 太平洋戦争
- 日本-軍隊
- フィリピン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000028719