レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170907
- 登録日時
- 2018/12/28 00:30
- 更新日時
- 2019/01/06 13:04
- 管理番号
- 1003020
- 質問
-
解決
八重山方言で酔っ払いの意味がある「ビーチャー」の語源を知りたい。
- 回答
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①
『石垣方言辞典 本文編』(宮城 信勇∥著、沖縄タイムス社、2003.9)
p833 「ビーッチャー」の項目で、「酔っぱらい。新しく入ってきた言葉で、本来は「ビーピゥトゥ(酔い人)」「ビーソーロン(酔い精霊)」という。」の記述がある。
「ビーソーロン」の項目で、「酔っぱらい。酔い精霊の意。」の記述がある。
p834 「ビーピゥトゥ」の項目で、「酔っぱらい。「ゑい人」の意。」の記述がある。
p836 「ビールン」の項目で、「ビーン(酔う)と同じ。」の記述がある。
「ビーン」の項目で、「①酔う。」の記述がある。
②
『西表方言集』(前大 用安∥著・刊、2002.12)
p302 「日本語 酔う 西表語 ビール」の記述がある。
p304 「日本語 酔っ払い 西表語 ビーピヒトゥ」の記述がある。
③
『南琉球の方言基礎語彙』(平山 輝男∥編著、桜風社、1988.2)
p665 「よう(酔)」の項目で、「石垣 ビールン」の記述がある。
p670 「よっぱらい(酔漢)」の項目で、「石垣 ビーピトゥ ビーチャー、波照間 ビタコリピゥトゥ、与那国 ビトゥ」の記述がある。
④
『竹富方言辞典』(前新 透∥著 波照間 永吉 [ほか]∥編著、南山舎、2011.2)
p895-896 「ビーチャー」の項目で、「酔っ払い。石垣方言ビーチャー。」の記述がある。
p902 「ビールン」の項目で、「酔う。酔いつぶれる。酒気が全身に回る。大和古語「ゑふ」。」の記述がある。
⑤
『琉球与那国方言の研究』(平山 輝男∥著 中本 正智∥著、東京堂、1964.3)
p186 「ビールン」の項目で、「酔う。」の記述がある。
⑥
『石垣方言語彙一覧 環太平洋の「消滅に瀕した言語」にかんする緊急調査研究』(宮城 信勇∥編 加治工 真市∥編、大阪学院大学情報学部、2002.11)
p49 「酔う」「酔っぱらい」に該当する音声記号5件の記載がある。
⑦
『八重山語彙』(宮良 當壯∥著、東洋文庫、1930(昭和5).11)
[八重山語彙 甲篇]
p209 「ビーソーロン」の項目で、「酔漢。のんだくれ。よっぱらひ。ゑひしゃうりゃう(酔精霊)の義。」の記述がある。
p210 「ビッチャー」の項目で、「酔人。のんだぐれ。よひどれ。(竹富)」、「ビーッチャー」の項目にも同様の意味がある記述がある。
p213 「ビーン」の項目で、「①ゑふ(酔)。酒に酔う。」の記述がある。
p216 「ビールン」の項目で、「ビーンの口語形に相當する語。①ゑふ(酔)。」の記述がある。
[八重山語彙 乙篇]
p198 「Yopparai(酔人)」の項目で、「②ビー・ソーロン(ゑひしゃうりゃう即ち酔精霊の義)。③ビーッチャー。」の記述がある。
p199 「You(酔ふ)」の項目で、「ビー(ル)ン」の記述がある。
ビーチャーを確認出来なかった。
『万葉集と八重山方言』(宮良 泰平∥著、宮良ハツ、1990.11)
『八重山方言の素姓』(宮良 泰平∥著、[宮良作]、1975.10)
『八重山小話 その自
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語 (8)
- 参考資料
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- 石垣方言辞典 本文編 宮城 信勇/著 沖縄タイムス社 2003.9 , ISBN 4-87127-163-3 (p833-834,836)
- 西表方言集 前大 用安/著 前大用安 2002.12 (p302,304)
- 南琉球の方言基礎語彙 平山 輝男/編著 桜風社 1988.2 (p665,670)
- 竹富方言辞典 前新 透/著 南山舎 2011.2 , ISBN 4-901427-25-8 (p895-896,902)
- 琉球与那国方言の研究 平山 輝男/著 東京堂 1964.3 (p186)
- 石垣方言語彙一覧 宮城 信勇/編 「環太平洋の言語」成果報告書 大阪学院大学情報学部 2002.11 (p49)
- 八重山語彙 宮良 當壯/著 東洋文庫叢刊第2 東洋文庫 1930(昭和5).11 (p209,210,213,216(甲篇),p198,199(乙篇))
- キーワード
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- ビーッチャー
- ビーピゥトゥ
- ビーソーロン
- ビーン
- 酔っ払い
- 八重山方言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000249453