レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/11/29 16:05
- 更新日時
- 2017/01/15 14:45
- 管理番号
- 028
- 質問
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江戸時代に、商人が山陰から三次または庄原へ荷物を運んでいるところを盗賊に襲われ、それを役人が取り締まったことが書かれている文献に「ワニ(広島県備北地方の方言でサメをさす)」のことが記載されているものがあると聞いたので、閲覧したい。
- 回答
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『みよし地方史 第24号』 p5~p8「石州魚売万右衛門変死一件顛末」藤村耕市/著
『巴流 第14号』広島県立三次高等学校 p24~p35「実録・石州魚売万右衛門変死一件顛末」藤村耕市/著
『三次地方近世資料集』三次古文書の会/編 p1~p28「赤名峠において 石州魚売万右衛門変死一件関係書類」
『布野村誌 通史編』布野村誌編纂委員会/編 p485~p487「戦前の社会の推移-「ワニ」の刺し身」
- 回答プロセス
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『三次市史4 民俗民俗資料編』で交通・交易や、ワニの刺身の項目あたるが記載なし。
『庄原市史』の商業、交通運輸、犯罪取締の項目にも記載なし。
山陰からの商人ということで、『石見銀山 銀の道』や『銀の道ものがたり』にあたったが、該当するものなし。
次に江戸時代に三次で起こった事件を調べてみたところ、『みよし地方史 24号』“石州魚売万右衛門変死一件顛末”に行き当たった。
天保3年(1832年)石見国の行商人の万右衛門が、三次郡横谷村(現三次市布野町)で、同じく魚売り行商人の磯五郎に殺害され、集金した金を奪われた事件。磯五郎は万右衛門を殺害する前、江川筋の村々(現三次市作木町)で、アジ・コビル・バンジロなどの浜焼き、ワニの焙り串を売り歩いたという記載あり。
その他『巴流』、『三次地方近世資料集』、『布野村誌 通史編』にも石州魚売万右衛門変死一件についての記載があったため、あわせて紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- みよし地方史 第1~49号(M217/ミ)
- 巴流(M051/ミ)
- 三次地方近世資料集(M217/ミ)
- 布野村誌 通史編(M217/フ)
- キーワード
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- ワニ
- 三次市
- 布野
- 江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000200594