レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年12月15日
- 登録日時
- 2016/12/20 09:59
- 更新日時
- 2018/04/02 15:36
- 管理番号
- 20161229
- 質問
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解決
和賀江島で極楽寺が徴収していたという「関米」というのはどういうものか。
- 回答
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和賀江島で徴収された関税です。
船の積載品、特に米に対する関税で「升米」ともいい、米一石につき一升を納めていました。
極楽寺ではこの関米を港の修理や諸国の道の造成に使っていたようです。
- 回答プロセス
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①関米は升米とも言うらしい。
中世関税の名称の一つで、船の積載品、特に米に対する関税。
語源は米石別一升、すなわち百分の一税から来たものと考えられる(国史大事典)
②関税ということなので、交通史の本も見る
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『国史大辞典 7』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1986年 【R 210.03】 P621 升米(しょうまい)
- 『中世の関所』 相田二郎/著 吉川弘文館 1983年 【K 210.4】 P54
- 『歴史地理 57巻4号』 日本学術普及会 1931年4月 P551
- 『中世考古学の研究』 赤星直忠/著 有隣堂 1980年 【K 210.2】 P421~ 和賀江島築港址
- 『日本交通史辞典』 丸山雍成/編 吉川弘文館 2003年 【R 682.1】 P467 升米 記載内容は国史大辞典とほぼ同じ
- 『鎌倉市史 総説編』 鎌倉市史編纂委員会 吉川弘文館 1979年 【K1 210.1】 P251~252 P290~291 いずれもほんの一言。
- 『日本の中世 1』 網野善彦/編 中央公論新社 2002年 【210.4】 P172~176 忍性と極楽寺の活動について
- 『地形図に歴史を読む 第2集』 藤岡謙二郎/編 大明堂 1970年 【454.9】 P37「港は極楽寺が管理して、入港の船から升米を徴収して修理料に当てた」
- 『忍性』 松尾剛次/著 ミネルヴァ書房 2004年 【188.1】 P182~183
- ウィキペディア 升米 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%87%E7%B1%B3 (2016年11月23日確認)
- 『中世の発見』 永原慶二/編 吉川弘文館 1993年 【K 210.4】P151~ 幕府・鎌倉府の流通経済政策と年貢輸送(井原今朝男)
- 『中世叡尊教団の全国的展開』 松尾剛次/著 法藏館 2017 【K 188.1】 P32~33「着岸した舟から関米(一石につき一升、つまり一パーセント)を取る権利を認められたが、それは「嶋築興行」すなわち、飯島の維持・管理の代償であったことがわかる」
- キーワード
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- 関米
- 升米
- 和賀江島
- 極楽寺
- 忍性
- 関税
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000203704