レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月20日
- 登録日時
- 2016/03/31 18:21
- 更新日時
- 2016/03/31 18:21
- 管理番号
- tr428
- 質問
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解決
栃木県では雷のことを「らいさま」と呼ぶらしい。このことを本で確認したい。
- 回答
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・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編、発行 1980)
p.742「らいじんしんこう 雷神信仰」の項に「雷を一般にライサマと呼ぶ。」とあります。
・『日本のことばシリーズ 9 栃木県のことば』(平山輝男/〔ほか〕編 明治書院 2004)
p.83に「かみなり:ライサマ→ゆうだち」とあります。
p.173「ゆうだち」の項に、「ゆうだち:雷を伴ってくる夕立のことはライサマと言うこともある。」「ライサマガキタ」とあります。
その他、当館では次の地域資料を所蔵しています。
・『雷様のたまご 宮の商人伝』(伊王野葉/著 宇都宮雷都物語メーカー協議会 2010)
タイトルにある「雷様」に「らいさま」とルビが振られています。
・『雷さまと風の神』(小山市立博物館/編 1999)
小山市立博物館企画展の図録です。
p.1「ごあいさつ」に、「雷といえば現在では、落雷や降雹によって人々の命や生活を脅かす恐ろしい天災というイメージが強いですが、かつては雷が大量の雨をともなうことから、豊かな実りをもたらす存在として信仰の対象ともなっていました。「ライサマ」という親しみのこもった呼び方も、こうした人々と雷のかかわりの中から生まれたものといえます。」とあります。
・『栃木の方言をたずねて ことばの原風景』(森下喜一/著 白帝社 1999)
p.173の「雷とレファーサマ」の項に「県内でもっとも広い地域で使われている「雷」の方言はライサマです。」とあります。
p.192の「(雷が)落ちるとサガル」の項に「雷には、ライサマ・カミナリサマのように、「サマ」(様)をつけるので(略)」とあります。
・松浦一行/著「栃木県の雷様」(『宇都宮地理学年報 2』(宇都宮大学地理学会/編、発行 1984)p.60-65所収)
p.60に「栃木県では雷のことを雷様とよぶことが多い」とあります。(ただし「雷様」にルビはありません。)
- 回答プロセス
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栃木県の地誌(T290)、民俗(38*、T38*)、方言(81*、T81)の3分野の資料から調査した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818)
- 参考資料
- キーワード
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- 雷
- らいさま
- 方言
- 栃木県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000190552