レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年11月11日
- 登録日時
- 2016/05/14 15:51
- 更新日時
- 2017/05/18 12:44
- 管理番号
- M0243
- 質問
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解決
釧路市には「治水町」という地名があるが、なぜ「ちすいちょう」ではなく「じすいちょう」なのか知りたい。
- 回答
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治水町の町名は一般公募により募集されたものだが、元々該当地域周辺には「治水(じすい)」と呼ばれる通称地名があった。
当時親しまれていたその名前からとって、市民が一般公募に応募したため、「じすいちょう」という呼び名になったと思われる。
- 回答プロセス
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『角川地名大辞典 1 北海道』にあたるが、町名の詳しい経緯の記載はなく、釧路新聞の連載記事「ふるさとの地名めぐり」をあつめた記事ファイルを探した。
連載55回目に治水町の記述があり、町名は一般公募により募集され、昭和37年4月より、成田優さんの奥様が応募した「治水町」になったとある。この記述の根拠は『釧路地名ばなしシリーズ』であるとの記述もあり、こちらもあたるが、読み方については記載がなかった。市史についても同様に情報はなし。
釧路短期大学の佐藤 宥紹氏がまとめられた『地域史辞典 草稿(1)』を調べたところ、木村新彦氏の話として、川端町、住ノ江町の一部、新橋大通9丁目から6丁目にかけての一帯を「治水(じすい)」と呼ぶ通称地名があったとの記述があった。
これらの記述から、当時通称として親しまれていた「治水(じすい)」をもとに、市民が一般公募に「治水町(じすいちょう)」の名前で応募したため、「じすいちょう」という呼び名になったと思われる。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『ふるさとの地名めぐり 釧路地方の地名の由来 (ファイル)』釧路地方の地名を考える会, 釧路新聞社. K 291/K (資料コード:214796078)
- 『釧路地名ばなしシリーズ』布施 正/著, 1998. K 291/F (資料コード:211310916)
- 『地域史辞典 草稿(1)』釧路短期大学. K 291/K (資料コード:215433065)
- キーワード
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- 治水町
- 釧路市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000192197