レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003年12月25日
- 登録日時
- 2010/09/28 18:08
- 更新日時
- 2018/02/23 16:07
- 管理番号
- 00987春日
- 質問
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未解決
春日市の溜池について知りたい。
農地改革の時に大野城市は市の持ち物になったのに、春日市は部落の持ち物になった。その経緯が知りたい。(市史に書いてあるがどうしてそうなったのか)
- 回答
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はっきりとした結論は資料として発見できなかった。
<推論>
農地解放は地主が所有していた土地を強制的に小作人に分配することを主にするもので、もともと個人(団体)が所有する土地を官が買い上げる制度ではない。
大野城市は市財、春日市は個人(団体)というが、溜池調査報告書によると筑紫地区の市町村は個人(団体)の所有が圧倒的に多く、むしろ大野城市の市財率が突出して高い。(それでも全てではない)
何もしなければ部落の持ち物のままであるのがむしろ普通である。
大野城市が農地解放を機に溜池の市有化政策を積極的に進めた結果ではないか。
- 回答プロセス
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『春日市溜池保全条例』(春日市/1985年/K519.4カ/110067220)該当なし
『ため池がつぶされる』(春日市自然と歴史を守る会/1987年/K519.4タ/110202231)春日市の溜池の成り立ち
『春日市史㊥』897p~第八編:農業水利
以下2点は2010年9月現在文化財課へ移管。(『春日市史編纂室収集資料目録』(K025.8カ/110156841)で目次のみ確認可能)
『春日市史編纂室資料 水利組合 101』:古文書のため解読困難
『春日市史編纂室資料 農業水利 143』:溜池調査報告書あり
今回の小学校建設における買収計画について、当時の新聞記事スクラップあり(『春日市関連記事「西日本新聞」平成15年綴り』書庫にあり)
日付:2003年 9月12日 見出し:春日市小学校新設を断念 ため池地権者拒否
日付:2003年11月21日 見出し:春日市新小学校一転建設へ
- 事前調査事項
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<背景>
春日市は第12小学校建設のため、下白水南「寺田池」を埋め立てる計画を立てた。しかし、地権者たる下白水財産組合が反対したため買収を断念した。
<教育長の情報>
溜池の財産権を持っている人は売却OK。水利権を持っている人はNOである。
大野城市の溜池は市財である。担当所管は教務課。
- NDC
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- 農業工学 (614 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 春日市
- 溜池
- ため池
- 寺田池
- 白水小学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000071830