レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年02月02日
- 登録日時
- 2007/03/01 11:54
- 更新日時
- 2007/05/01 15:54
- 管理番号
- 福井県図-20070202
- 質問
-
解決
下間荘兵衛の茶釜が載っている本を見たい。
昨年の春頃、大西定林の茶釜の本を金沢の図書館から借りたことがある。
- 回答
-
石川県立図書館から『茶之湯釜全集』を借受ることにした。
<補足>
『茶道聚錦』 12 茶の道具 3 釜・香合・水指 小学館 , 1985 に掲載されています。
- 回答プロセス
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①自館OPACで「下間荘兵衛」「荘兵衛」「茶釜」等検索 → 該当なし
②総合目録ネットワークで同様の検索 → 該当なし
③大西定林の件を当時担当した職員に確認
→ 石川県立図書館から『茶之湯釜全集』(全10巻)全巻を借り内容を確認後、該当巻を提供したとのこと
今回も同様に対応した。
【レファレンス協同データベース入力後情報】
近畿大学様から以下のようにコメントをいただきました。
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下記文献に下間庄兵衛作の茶釜の写真が掲載されていました。
『茶道聚錦』 12 茶の道具 3 釜・香合・水指 小学館 , 1985
p.111
154 下間庄兵衛作(しもつましょうべえさく) 擂座釜(るいざがま) 鐶付鬼面(かんつききめん)
図版解説 p.294
154 下間庄兵衛作 擂座釜 鐶付鬼面 天明年間(一七八一~八九)
「これは天明年間の庄兵衛の作で、下間(しもつま)家は名越浄味家の別家であるところから、作風も継承している。この釜はその作例ともなろう。」
p.89には、「名越流の京作の伝統を受け継いだ下間(しもつま)家では、初代庄兵衛が藪内家の釜師として美しい打肌の釜を作っている。」とあります。
また、『講談社日本人名大辞典』に下記の「しもつま-しょうべえ 下間荘兵衛」の項がありました。(p.947)
(初代)「(?-1773) 江戸時代中期の釜(かま)師。名越(なごし)三典にまなび、京釜の名工と称された。(以下略)」
(2代)「(?-1800) 江戸時代中期の釜(かま)師。初代下間荘兵衛の子。(以下略)」
これらから、この擂座釜は下間庄兵衛(2代)=下間荘兵衛(2代)の作ではないかと思われます。
ご確認くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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『茶道聚錦』:福井県内では坂井市立三国図書館、丸岡図書館、春江図書館で所蔵しています。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 茶道 (791)
- 参考資料
- キーワード
-
- 下間荘兵衛
- 下間庄兵衛
- 茶釜
- 照会先
- 寄与者
-
- 近畿大学
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033621