レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20030905
- 登録日時
- 2005/02/04 02:14
- 更新日時
- 2005/11/28 18:16
- 管理番号
- D2003F1828
- 質問
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未解決
親鸞の書いた母親宛て手紙の写しと思われる「御開山様御母公江御書写」の全文を見たい。
- 回答
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下記文献(1)に、親鸞の全消息について成立事情等がまとめられていますが、この中には、宛先を親鸞の母とするものは見当たりません。
(2)には、吉光女(親鸞の母とされる人物)と親鸞との間で交換されたと伝えられる書状が紹介されています。ただし、同書の著者はこれを「先徳に託して談義僧の偽作したことは明かであつて、その製作年代も江戸時代初期を下るべきものでない」(p.129)としています。また、同書の中に記されているこの書状の題名は「御教化御状記」「親鸞吉光女往復文書」「親鸞聖人消息 吉光女宛」の三通りで、ご依頼の文書にある題名とは異なります。それゆえ、この書状がお探しのものと同一なのかどうかは不明ですが、同書pp.130-138に書状の全文が収録されていますので、参考までにご紹介します。
(1)『親鸞書簡の研究』 多屋頼俊著 法蔵館 1992 (多屋頼俊著作集 第3巻)
pp.3-92:親鸞聖人全御消息の編成
(2)『真宗史の研究』 日下無倫著 臨川書店 1975 平楽寺書店昭和6年刊の複製
pp.128-139:吉光女と親鸞聖人の御文(「親鸞聖人母公の研究」第五章)
< >内は当館請求記号
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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〔調査済資料〕「親鸞全集」、「親鸞書簡集」、「日本名跡叢刊」
- NDC
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- 各宗 (188 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 親鸞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000014406