レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年11月18日
- 登録日時
- 2011/12/18 16:42
- 更新日時
- 2012/04/26 17:53
- 管理番号
- 中央-1-00294
- 質問
-
解決
昔の裁判で「一厘事件」というのがあるが、その事件や判例についてわかる資料があるか。また、たいした金額ではない微罪なので無罪にするという判決についてなどどういうものなのかわかる資料はあるか。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
『図解による法律用語辞典』 自由国民社 2009.2
p1189 零細で微小な法益侵害と犯罪の成否一厘事件
p53 可罰的違法性論
『法律用語を学ぶ人のために』 中川 淳/編者代表 世界思想社 2007.5
p298 一厘事件
p304~305 可罰的違法性
『法律学小辞典』 金子 宏/編集代表 有斐閣 2004.1
p120 可罰的違法性
『刑法がわかった』 船山 泰範/著 法学書院 2010.2
p130 可罰的違法性の考え方(一厘事件)
『刑法』 村井 敏邦/著 岩波書店 1990.12
p85~87 一厘事件、可罰的違法性
『注釈刑法2-1 総則』 団藤 重光/編 有斐閣 1980
p89 違法性の相対性(一厘事件)
p130~131 一厘事件
『注釈刑法6 各則』 団藤 重光/編 有斐閣 1981
p5 一厘事件
『ゼロから始める刑法入門』 高橋 裕次郎/監修 三修社 2004.4
p37 可罰的違法性の理論(一厘事件)
『刑事法入門』 木村 光江/著 東京大学出版会 2001.3
p116 一厘事件
- 回答プロセス
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まず、一厘事件とは何か次の資料で確認した。
『有斐閣法律用語辞典』 法令用語研究会/編 有斐閣 2006.3
p33 「一厘事件」によると、一厘事件とは
たばこ耕作者が価格一厘の葉たばこを政府に納入しないで消費してしまったとして当時の煙草専売法(明37法14、昭59廃止)違反に問われた事件。大審院はかかる零細な違法行為は実体法上も犯罪を成立させないとして無罪を言い渡した。(大判明43.10.11)
可罰的違法性の理論の先駆けをなすとの観点からしばしば論及される(159p、可罰的違法性)
- 事前調査事項
- NDC
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- 刑法.刑事法 (326)
- 参考資料
- キーワード
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- 一厘事件
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000098474