レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/05/16
- 登録日時
- 2010/09/11 02:00
- 更新日時
- 2010/09/21 12:32
- 管理番号
- 埼浦-2010-001
- 質問
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解決
江戸後期から明治期の埼玉県内の出版物、出版活動について書かれた資料を探している。
- 回答
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1 江戸後期~明治期の埼玉県内の出版物について下記の資料を紹介する。
『埼玉名家著述目録 再版』
収録範囲は概ね大正以前の故人を収録した著者名順の著作目録。
『新編埼玉県史 資料編12 近世3 文化』
近世の県内の学術・文芸関係著作を収録し、個々の解説がある。
『新編埼玉県史 通史編4 近世』
p1084-1127「第6章 教育と文化 第4節 諸学・諸芸の興隆」に、名主の蔵書や民間文芸等についての記述があり、史料名があげられているが、出版者については言及されていない。
2 埼玉県内の出版活動について下記の資料を紹介する。
『埼玉史談 9巻1号』
p1-6 稲村坦元著「出版より見たる埼玉文化」 明治初期の印刷業者として「熊谷本町の博文堂森市三郎、川越志義町の文港堂蜷川國蔵、鴻巣宿の長島為一郎等があり」との記述あり。
『熊谷県とゆかりの人びと』
p25 「森市三郎」前出の「出版より見たる埼玉文化」にあげられていた博文社森市三郎について4行ほどの説明がある。
『埼玉史談 42巻2号』(埼玉県郷土文化会 1996)
p47-54青木忠雄著 「埼玉における明治期出版活動覚書(1)-鴻巣「盛化堂」の展開-」明治16年の『盛化堂蔵版書目』が収録されている。
『関東近世史研究 第51号(特集:江戸の出版物と文字文化)』
p4-25 加藤光男著 「天保期以降の出版メディアの特質とその流通」
埼玉県立文書館に収蔵される資料を中心に、北武蔵(現在の埼玉県域)における出版物の流通・受容のあり方について、事例を紹介する内容。
3 須原屋について下記の資料を紹介する。
『須原屋の百年』
p82「明治7年(略)埼玉県御用書肆の権利を得たことによって、須原屋の浦和宿中町百九拾弐番地への進出が決定的となったのである。」とあり。
『書肆・須原屋茂兵衛』
『東京人 2007年11月号(特集:大江戸出版繁昌記)』
p52-57 竹内誠著「蔦屋重三郎と須原屋市兵衛。」
p94 「江戸の須原屋がルーツの書店」
『関東近世史研究 第44号』
p60-62 藤実久美子著「日本近世の出版メディア」
埼玉県について論じたものではないが、須原屋の名の記述あり。
- 回答プロセス
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《埼玉雑索》を〈出版〉で検索する。
自館目録を〈(全項目)出版 & 埼玉和書〉、〈須原屋〉で検索する。
自館目録、《埼玉雑索》を〈盛化堂〉〈文港堂〉等の出版者で検索する。
上記の検索結果とその参考文献から調査する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉名家著述目録 再版』(渡辺刀水編 埼玉県立浦和図書館 1971)
- 『新編埼玉県史 資料編12 近世3 文化』(埼玉県 1982)
- 『新編埼玉県史 通史編4 近世』(埼玉県 1989)
- 「埼玉史談 9巻1号」(埼玉県郷土文化会編 国書刊行会 1973)
- 『熊谷県とゆかりの人びと』(熊谷市立図書館 1989)
- 『埼玉史談 42巻2号』(埼玉県郷土文化会 1996)
- 『関東近世史研究 51(特集:江戸の出版物と文字文化)』(関東近世史研究会 2002)
- 『須原屋の百年』(須原屋 1976)
- 『東京人 2007.11』(特集:大江戸出版繁昌記)」(都市出版 2007)
- 『関東近世史研究 44』(関東近世史研究会 1999)
- キーワード
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- 埼玉県-出版
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000071126