レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年04月07日
- 登録日時
- 2008/06/24 12:39
- 更新日時
- 2008/06/24 12:39
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0959
- 質問
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解決
愛知県では、戦争中の昭和18年に野球排撃の決議があったが、岐阜県でもそのような決議が行われたことを示す資料はないか。
- 回答
-
調査した範囲では愛知県のような決議が行われたとする資料は見つけられなかった(以下詳細)。
1 『岐阜県教育史』によると、昭和8年の文部省訓令「野球の統制並施行」を受けて、県も同年4月30日に訓令「野球ノ統制並施行に関スル件」を出しているが、これは試合や大会の実施に細かな規程を設けているものの、直接野球を「排撃」するものではない。(『岐阜県教育史 通史編各論2』p.15~16、『同 史料編近代4』p.74~78)
2 愛知県の排撃決議が出た頃の新聞記事を調査したところ、朝日新聞昭和18年1月24日付岐阜地方版に「野球排撃と県当局の態度“中央の方針次第”」という記事があった。愛知の野球排撃を受けて県内政部教学課の事務官の談を掲載し、岐阜県独自の立場では決せられないとしている。
なお、朝日新聞同年8月17日付岐阜地方版に岐商(現県立岐阜商)野球部解散の記事があったが、野球排撃を受けての解散とは記されていない。
3 『岐中岐高野球百年史』、『白球燦々 岐阜県中等学校・高等学校野球史』、『岐商野球部五十年史』を参照したが、昭和19年には学徒動員や国民総武装令のため部活動が完全に停止したと記しているものの、野球排撃については触れられていない。
4 なお高山市では、昭和18年8月時点でも実業団による軟式野球大会が開かれている(『高山軟式野球連盟史』p.28)。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 球技 (783 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000045290