以下の資料から、川上澄生が絵付(彫る、版木を押す等も含めて)した作品が確認できます。
・『川上澄生と宇都宮中学校 へっぽこ先生のまなざし』(鹿沼市立川上澄生美術館/編、発行 2011)
p.48-49に「川上が制作した」とある「絵皿7枚」が掲載されています。解説には「川上が益子で絵付けをして制作された焼物」とあります。
・『ガラス絵と肉筆の川上澄生』(鹿沼市立川上澄生美術館/編、発行 1992)※ページ付なし。巻末に写真掲載順の目録あり。
「南蛮船」「二隻の南蛮船」(絵皿)、「ジョッキ4種」、「皿(汽車)」、「皿(洋燈)」の写真が掲載されています。また、これらの作品について、長谷川勝三郎/著「川上澄生のガラス絵と肉筆画について」の中で「益子の浜田庄司さんを訪ね、素焼きの皿に絵を描く、陶皿の柔らかいうちに釘のようなもので彫り描く、或いは版木を押しつけるなどしている。珍しい陶器としては、ジョッキや小皿に絵付けしたものなどがある。」と述べられています。
上記資料に掲載の陶器は、以下の資料にも掲載されていました。
・『川上澄生 身辺のデザイン 日常から生まれるもの』(鹿沼市立川上澄生美術館/編、発行 2007)p.21(絵皿2点)
・『川上澄生と民藝 濱田庄司、芹沢銈介、塚田泰三郎、棟方志功と共に』(鹿沼市立川上澄生美術館/編、発行 2009)
p.28(「二隻の南蛮船」「南蛮船」)