レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/08/26
- 登録日時
- 2017/12/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M17040613387199
- 質問
-
蟹八幡宮(岡山市北区久米)にまつわる伝説、由来などが知りたい。なぜ、蟹なのか。
- 回答
-
・『岡山の伝説』(資料①)には、「岡山市久米の八幡宮は、創建の時の縄張りに大蟹の歩いた跡をたどって、礎石をすえたので、蟹八幡といわれる」とある。
・『御津郡昔話』(資料②)には、病気の母親のために蟹八幡宮に参拝した娘が、天人から授かった貝を母に食べさせて回復したとされる昔話(「天人より授かりし蜆貝」)が収録されている。
・『伝説を訪ねて』(資料③)には、「蟹八幡宮縁起」として「蟹が社地を決めた久米の八幡宮」の紹介があり、「その本殿の奥深く、今もなお化石したような大きな蟹の爪が、木の箱に綿で包んで納められ、この八幡宮の宝物として秘蔵されている」と説明されている。
・「和気絹」(資料④)は、「1709年(宝永6)に高木大亮軒なる人物が編したもの」(資料⑤)とされ、津高郡の「神社」に関する記述の中に「八幡宮。久米村に在り。當村人里小し成り、最初に此宮勧請之地評議有之所に、一夜の内に大成る蟹来て、土上に己が形をなす。人々奇異の思ひをなし、則其所に宮作る。蟹のかたちも寫して、内陣に今に有之。」と見える。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
-
-
①立石憲利『岡山の伝説』岡山 日本文教出版,1969,222p. 参照はp.78.
②今村勝臣『御津郡昔話集』 三省堂,1943,180p. 参照はp.145-146.
③美濃源三郎『伝説を訪ねて』岡山 郷土史研究会出版部,1965,204p. 参照はp.182-203.
④吉備群書集成刊行会『吉備群書集成 第1輯 地誌部 上』岡山 吉備群書集成編纂所,1977,604p. 参照はp.87-88.
⑤『岡山県大百科事典 下』岡山 山陽新聞社,1980,1462p. 参照はp.1161.
-
①立石憲利『岡山の伝説』岡山 日本文教出版,1969,222p. 参照はp.78.
- キーワード
-
- 神社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017040613332387199
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000227232