レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/08/17
- 登録日時
- 2012/12/21 02:00
- 更新日時
- 2012/12/21 02:00
- 管理番号
- 横浜市中央2206
- 質問
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解決
振り仮名のつけ方について、ルールなどを解説してある本を教えてください。
- 回答
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一般的な共通のルールのようなものは見つけられませんでしたが、以下の資料に振り仮名の
付け方についての記述がありましたので、ご紹介します。
1 『新編出版編集技術 上巻 本の知識・企画・編集・製作・校正編』
藤森善貢/原著 日本エディタースクール/編 日本エディタースクール出版部 1997年
p.72
「ルビをつけるか、つけないか、つけるとすれば、総ルビ(漢字の全部につける)とするか、パラ
ルビ(一部の漢字にルビをつける)とするか、を決める。パラルビの場合は、ルビをつけると決
めた漢字すべてにつけるか、初出のみとするか、を決める必要がある。
初出ルビには、1 書籍全体をつうじての初出、2 章などのブロックごとの初出、3 見開き
ページごとの初出、などの方式がある。パラルビをどの字につけるかは、常用漢字外の字に
つける、人名・地名・専門用語につける、難読と思われる字につける、などの方針がある。
児童書では学年別漢字配当表によってつけることが多い。」
p.192 ルビの組方について解説しています。
2 『本づくりの常識・非常識』野村保惠/著 印刷学会出版部 2007年
p.90
「ルビは、読みが難しいと思われる漢字に付けたり、特別な読み方をする漢字・漢字群に
付けたり、また一つの言葉に対して別の意味を持たせるために付けることがあります。」とあり、
以下具体的なルビの振り方について説明されています。
3 『原稿編集ルールブック 原稿整理のポイント』
日本エディタースクール/編 日本エディタースクール出版部 2005年
p.39,66,78
「常用漢字外の漢字に付ける、人名・地名・専門用語に付ける、難読と思われる時に
付ける、などの方針がある」
4 『編集ハンドブック』第6版 デザイン編集室/編 ダヴィッド社 1990年
p.29
「すべての漢字に振ることを〝総ルビ"というが、今ではほとんど見かけなくなった。常用漢字
以外の漢字に振るとか、読みにくい人名・地名にだけ振るといった〝ぱらルビ″の方法が
多い。」
5 『公用文作成の手引 平成22年改正対応版 常用漢字表による』
第一法規編集部/編 第一法規 2011年
公用文作成の要領、常用漢字表、漢字等の使用・用法を掲載。
p.246
「公用文における漢字使用等について」3その他(3)「専門用語等で読みにくいと思われる
ような場合は、必要に応じて、振り仮名を用いる等、適切な配慮をするものとする。」
6 常用漢字
常用漢字以外の漢字に振り仮名をつけることが多いことが分かったため、常用漢字に
関する資料も参考にご紹介します。
(1)『常用漢字表 平成22年11月30日内閣告示』文化庁/〔著〕 ぎょうせい 2011年
(2)『例解辞典 常用漢字・送り仮名・現代仮名遣い・筆順』改訂新版
白石大二/編 ぎょうせい 2010年
常用漢字・現代仮名遣いを原則とする現代国語の書き表し方が、例を挙げて示されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 8版)
- 文章.文体.作文 (816 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000116191