レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年11月12日
- 登録日時
- 2005/11/12 16:59
- 更新日時
- 2005/11/30 10:38
- 管理番号
- 福参-0098
- 質問
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解決
相撲で弓取り式が行われる理由が知りたい。いつから行われているのか。
- 回答
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『相撲大事典』(現代書館 2002 p.334-335)には「弓取式の起源は定かではない」とある。『古今相撲大全』や『相撲御覧記』(以下の資料では『相撲上覧記』とされている)の説が紹介されている。
弓取り式の起源としては以下の説がある。
『相撲新書』(博文館 1899 p.242-243)には、元亀元(1570)年信長が相撲に勝った力士に褒美として弓を取らせたのが起源だとある。『相撲の歴史』(平凡社 1977 p.31)には、前述の説は「信長公記」にでてこないので誤りではないか。江戸時代に将軍が大関谷風に弓を渡したのが記録(『相撲上覧記』のこと)に出てくる初め、としている。『国技相撲の歴史』(ベースボール・マガジン社 1977 p153)、『日本相撲大鑑』(窪寺紘一/著 1992 p.236-238)には、『相撲の歴史』と同様、寛政3(1791)年6月、江戸城での徳川家斉の上覧相撲で、勝った谷風梶之助が弓を受けたのが始まりとしている。その様子は『すまひの記』(成島峯雄著 寛政3年成立)に書かれているとある。前述の『相撲上覧記』は峯雄の父忠八郎著。
- 回答プロセス
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1 『相撲大事典』や『図説日本武道事典』、その他相撲関係の本をみる。
2 インターネットで検索すると、「信長が相撲に勝った力士に褒美として弓を取らせたのが起源」と「江戸時代に将軍が大関谷風に弓を渡したのが記録に出てくる初め」と、ふたつの説がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 相撲.拳闘.競馬 (788 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 相撲
- 弓取り式
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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相撲博物館には谷風がもらった弓があるようだ。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000024741