レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年11月05日
- 登録日時
- 2012/06/17 11:28
- 更新日時
- 2012/06/19 13:57
- 管理番号
- 島根参2011-11-008
- 質問
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解決
タバコが日本にどのように伝わってきたか分かる資料がないか。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介。
資料1:p96~113「日本への伝来」があり、「わが国にタバコが伝えられた時期や経路については、江戸期に書かれた文献は多く存在するものの、その内容はまちまちであり、むしろ混乱さえ生じている」としながら、タバコの日本への伝来についての考察がある。
資料2:p91~143「タバコの日本伝来」があり、日本研究家として知られた英人アーネスト=M=サトウの論文“The Introduction of Tobacco into Japan”をテキストとして、タバコの日本伝来史をたどっている。
<2012/6/19追記>
資料3:「日本に煙草が伝わってきたのがいつかということについては、確かなことはわかっていない。ポルトガル人が1543年に鉄砲とともに種子島に伝えたともいわれるし、天正年間(1573~92)にポルトガルの宣教師が九州にやってきた時、船員から広まったともいわれている。慶長年間(1596~1615)には、もう日本全国にこの風習が広まっていたというから、伝播はかなり早かった」との記述がある。
資料4:たばこの日本伝来については、江戸時代からさまざまな説が唱えられてきたが、未だ史実として確定するに至っていないとしながら、伝来期の資料を中心に概観してみると、日本へたばこを初めて伝えたのはポルトガル人で、その時期は16世紀の最終四半世紀であった可能性が高いとしている。
資料5:「タバコの伝播にまつわるポルトガル人の足跡は、早くも1595年にインドで記録されている。ジャワでは1600年、日本では1605年頃の記録が残っている」との記述がある。
- 回答プロセス
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タバコに関する資料(589.8)にあたり、その歴史について調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- その他の雑工業 (589 8版)
- 参考資料
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【資料1】 『タバコの歴史』 上野 堅実/著,大修館書店,1998.2
(p96~113「日本への伝来」 589.8/ウ98/
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【資料2】 『タバコの歴史 岩波新書F110』 宇賀田為吉/著,岩波書店,1979
(p91~143「タバコの日本伝来」 書庫383/64/
) - 【資料3】 『別冊太陽 85.9 煙草の本』 平凡社,1985.9 (p37「町で、水茶屋で、街道筋で、煙草はいたるところで人々を憩わせた」)
- 【資料4】 『たばこの事典』 たばこ総合研究センター/編, 山愛書院,2009.3 (p28~32「たばこ 日本へ上陸」 R589.8/タ09/ )
- 【資料5】 『タバコの世界史』 J・グッドマン/著 和田 光弘/[ほか]訳,平凡社,1996.11 (p73 589.8/グ96/ )
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【資料1】 『タバコの歴史』 上野 堅実/著,大修館書店,1998.2
(p96~113「日本への伝来」 589.8/ウ98/
- キーワード
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- タバコ(たばこ)
- 煙草
- 日本
- 歴史
- 伝播
- 伝来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000107324