レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年7月13日
- 登録日時
- 2017/07/13 09:45
- 更新日時
- 2017/07/18 12:12
- 管理番号
- 県立長野-17-049
- 質問
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解決
長野県の筑北村立聖南中学校には「どっこい清掃」という伝統的な清掃があるが、この清掃がいつ、どのように始まったのか知りたい。
- 回答
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『五十周年記念誌』本城村坂北村中学校組合立聖南中学校50周年記念事業委員会 編・発行 2000年 【N376.3/103】の79ページに、昭和53年に聖南中学校に赴任したという旧職員の方の回顧が掲載されております。
これによると、「どっこい清掃」は、同年度に一学年の分担だった東西便所や体育館の清掃の指導の過程で生まれたようです。
便器を徹底的に磨く際に、取り外しが可能だった便器を屋外に搬出し、春の陽気の下で作業している途中でこの先生にならい男子生徒が上半身裸で短パンになった、とあります。
ピカピカになった便器を前に、生徒たちがやればできるという自信をつけ、便所の中も徹底して磨き上げる中で、「どっこい、どっこいという掛け声は作業に景気をつけるために誰彼となく掛け始め、作業や掃除をするときに皆出すようになったようだ」とあります。
また、「『どっこい清掃』と呼ばれるようになったのは昭和57年頃であろうか」、「あれから21年も経つのに『どっこい清掃』が行なわれていると聞くと、うれしいのは我々職員たちよりも多くの卒業生や両村の人たちではないであろうか」とも記されています。
平成4年1月下旬に「どっこい清掃」を紹介する番組がNHKで放送され、『信濃毎日新聞』平成4年4月15日朝刊27面には、この番組を見た神奈川県川崎市の女性から感動を綴った手紙とともに雑巾や図書の寄贈があった、という記事が掲載されています。
この記事には「『どっこい清掃』は十数年前に始まり」とあり、『五十周年記念誌』の記載とも一致します。
- 回答プロセス
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1 筑北村立聖南中学校の学校史を検索。下記参考資料を所蔵(当時は本城村坂北村中学校組合立聖南中学校)。
同書の内容を確認。「どっこい清掃」由来に関する記載がある。
2 「信濃毎日新聞」の記事をデータベースで検索。由来に関して『五十周年記念誌』と同様の記載。
3 「朝日新聞データベース聞蔵Ⅱ」でも検索。2014年1月1日長野東北信版に、この清掃の種をまいた人物として『五十周年記念誌』で由来を記している旧職員の方を紹介している。
- 事前調査事項
- NDC
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- 学校経営.管理.学校保健 (374)
- 参考資料
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- 『五十周年記念誌』本城村坂北村中学校組合立聖南中学校50周年記念事業委員会 編・発行 2000年
- キーワード
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- 中学校
- 清掃
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000218654