レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年05月4日
- 登録日時
- 2012/06/18 14:38
- 更新日時
- 2012/11/29 11:03
- 管理番号
- 埼浦-2012-028
- 質問
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解決
1924年7月1日にアメリカ合衆国で施行された法律「排日移民法」の全文(日本語)が見たい。英語と日本語の対訳があればあればなお良い。
- 回答
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所蔵資料では見あたらず。以下のインターネット情報を紹介した。
また、活字資料は国立国会図書館で所蔵あり。
「米国移民法」(排日移民法)の日本語翻訳資料
「排日移民法」は日本での俗称で、正確には「1924年(改正米国)移民法」(Immigration Act of 1924)等と称されている。
《国立国会図書館サーチ》を〈米国移民法〉で検索すると、以下の図書がヒットし、本文を国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で見ることができる。
「一九二四年米国移民法制定及之ニ関スル日米交渉経過 [第1冊]」(外務省編,外務省 原資料の出版事項: 朝陽会 大正13 1924 )
詳細情報の目次より、「第六三号 一九二四年移民法全文」をクリックすると、文書(当時の全文翻訳)の写真が表示される。(http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/957177/87 国立国会図書館 2012/11/13 最終確認)
pdfファイルでダウンロード、印刷可。(同法の全文は、100~118コマに収録)
なお、「日本外交文書 大正期 追補〔2〕対米移民問題経過概要附属書」(外務省 1972)にも、上記と同じ文書と思われる「一九二四年米国移民法」が収録されている。県内図書館所蔵なし。国会図書館あり。(請求記号A99-Z-12)
「米国移民法」(排日移民法)(Immigration Act of 1924)の原文(英語)資料
対訳の資料は見つからず。下記のサイトに原文(英語、全文)の掲載あり。
《US Immigration legislation online》University of Washington-BothellのSarah Starkweatherが作成。「Immigration Act of 1924」 (http://tucnak.fsv.cuni.cz/~calda/Documents/1920s/ImmigAct1924.html Sarah Starkweather 2012/11/13 最終確認)
出典は、「United States Statutes at Large (68th Cong., Sess. I, Chp. 190, p. 153-169)」と記されており、この活字資料は国会図書館で所蔵あり。「United States Statutes at Large」は連邦議会が制定した建国以来の法律を制定順に収録した官版(GPO刊)の法律集。
- 回答プロセス
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ウィキペディア〈排日移民法〉より
「排日移民法(はいにちいみんほう)は、1924年7月1日に施行されたアメリカ合衆国の法律である。正確には1924年移民法(Immigration Act of 1924)、またはジョンソン=リード法(Johnson–Reed Act)であり、日本人移民のみを排除した法律ではない。」
「なお、正確に言えば「排日移民法」という名前の独立した法律があるわけではなく、既存の移民・帰化法に第13条C項(移民制限規定)を修正・追加するために制定された「移民法の一部改正法」のことを指す。「排日移民法」という呼称はその内容に着目して主に日本国内で用いられる通称である。運用の実態はともかく、移民制限規定そのものは日本人のみを対象としていない。その点より、この通称は不適切であるとする意見もある。」
調査済資料は以下のとおり。
『移民ビブリオグラフィー 書誌でみる北米移民研究』(神繁司著 クロスカルチャー出版 2011)
アメリカ移民法、1924年移民法に関する詳しい文献紹介あり
『アメリカ合衆国移民国籍法 原文対照』(海外調査研究所 1973)
1952年改正の条文。改正前の条文や履歴は収録なし。
『「外務省編日本外交文書」総索引 大正期 7』(日本図書センター 1993)
「対米移民問題経過概要附属書」の中に「一九二四年米国移民法」あり。
この本文は、「日本外交文書 大正期 追補〔2〕対米移民問題経過概要附属書」に収録されているようだが、県内未所蔵。(国会図書館ありA99-Z-12)
〈移民 & アメリカ〉に該当した調査済み資料
『アメリカ移民法』(川原謙一著 信山社出版 1990)
『国辱 虚実の「排日」移民法の軌跡』(吉田忠雄著 経済往来社 1983)
『日米危機の起源と排日移民法』(三輪公忠著 論創社 1997)
『「排日移民法」と闘った外交官 1920年代日本外交と駐米全権大使・埴原正直』(チャオ埴原三鈴、中馬清福著 藤原書店 2011)
『排日移民法と日米関係 「埴原書簡」の真相とその「重大なる結果」』(簑原俊洋著 岩波書店 2002)
『アメリカ大陸日系人百科事典 写真と絵で見る日系人の歴史』(アケミ・キクムラ=ヤノ編 小原雅代訳 明石書店 2002)
『米国西北部日本移民史 上・下巻』(竹内幸次郎著 雄松堂出版 1994)
『アメリカ移民百年史 上・中・下 時事新書』(加藤新一著 時事通信社 1962)
『アメリカ合衆国移民国籍法 原文対照』(海外調査研究所 1973)1952年改正の条文。改正前の条文や履歴は収録なし。
『日米移民史学 日本・ハワイ・アメリカ』(アラン・T.モリヤマ著・共訳 金子幸子共訳 PMC出版 1988)
読売新聞新聞記事オンラインデータベース《ヨミダス歴史館》を〈排日移民法〉で検索する。
1924年の記事何件かにあたるが、法律(案)の本文見当たらず。
《国会図書館サーチ》を〈米国移民法〉で検索する。
「一九二四年米国移民法制定及之ニ関スル日米交渉経過 [第1冊]」(外務省編,外務省 原資料の出版事項: 朝陽会 大正13 1924)
近代デジタルライブラリーで閲覧可。
《Google》を〈Immigration Act of 1924 text〉で検索する。
〈U.S. Immigration Legislation:1924 Immigration Act〉(アメリカ移民法 or 米国移民法)を開いて、4行目のセンテンス
You can find the full text of this law or download the PDF.
のhereかPDF をクリックすると全文が見られる。
このサイトをプロデュースしている《US Immigration legislation online》 (University of Washington-Bothellの学生Sarah Starkweatherが作成)からでも同じページを見ることができる。list of Public Laws covered on this siteの中程にImmigration Act of 1924がある。
「Immigration Act of 1924」
出典は、「United States Statutes at Large (68th Cong., Sess. I, Chp. 190, p. 153-169)」と記されており、この活字資料は国会図書館で所蔵あり。
所蔵:Vol.1 (1789)+ (ただし1874-1876は欠)
国会図書館リサーチナビ(http://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/USA.php 国会図書館 2012/11/13 最終確認)で確認できる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 国際法 (329 9版)
- 参考資料
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「一九二四年米国移民法制定及之ニ関スル日米交渉経過 [第1冊]」(外務省編 外務省 原資料の出版事項: 朝陽会 1924 )
- 「United States Statutes at Large (68th Cong., Sess. I, Chp. 190)」
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「一九二四年米国移民法制定及之ニ関スル日米交渉経過 [第1冊]」(外務省編 外務省 原資料の出版事項: 朝陽会 1924 )
- キーワード
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- 米国移民法
- 排日移民法
- Immigration Act of 1924
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000107343