レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年04月01日
- 登録日時
- 2012/06/21 13:39
- 更新日時
- 2012/07/08 14:43
- 管理番号
- 市川20120401-03
- 質問
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解決
「アメリカの憲法は色盲である」と言った人の名前、年代、その発言に関してなどの詳細が知りたい。
- 回答
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質問にあった「アメリカの憲法は色盲である」からインターネット検索すると、「プレッシー対ファーガソン裁判」がヒットした。この事件について、『憲法で読むアメリカ史 下』(阿川尚之/著 PHP研究所 2004) p83からの「プレッシー対ファーガソン事件」の記述によれば、ルイジアナ州に住む8分の1黒人の血が混ざった男性であるプレッシーは、ある日ニューオーリンズの駅から白人専用の車両列車に乗り込んだところ黒人用の車両に移るよう命じられ、これを拒否、強制的に車両から降ろされルイジアナ州法違反で起訴される。これに対してプレッシーは、同州法が法の下の平等を定めた修正第14条に違反するとして連邦最高裁まで上訴して争った。連邦最高裁は1896年にルイジアナ州法が合憲とする判決を下したが、これに対し唯一ジョン・マーシャル・ハーラン判事が反対意見を述べ、その中にこの文言がみえる。
In view of the Constitution, in the eye of the law, there is in this country no superior,
dominant, ruling class of citizens. There is no caste here. Our Constitution is color-blind, and neither knows nor tolerates classes among citizens.
憲法に照らし、法的見地から言えば、合衆国には、ほかの人より優越し上位に立つ支配階級の市民は存在しない。この国にはカーストはない。わが国の憲法には皮膚の色による人種偏見がない。市民間の階級を認めず、許容もしない。(出典:米国大使館ホームページ)
質問者には上記資料の他に、『アメリカ憲法への招待』(リチャード・H.ファロン・Jr./著 三省堂 2010)と米国大使館ホームページを紹介した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 憲法 (323)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000107621