レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年03月19日
- 登録日時
- 2016/11/21 15:33
- 更新日時
- 2017/01/05 15:58
- 管理番号
- 埼久-2016-078
- 質問
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未解決
永井家が藩主時代の岩槻藩の分限帳が見たい。
- 回答
-
県立熊谷図書館所蔵の郷土資料は資料移動のため使用できず、県立久喜図書館所蔵資料及びインターネット情報を調査した結果、該当する資料は確認できなかった。
内容は未確認だが、永井家に関する歴史資料「永井家史料」が存在し、永井家の家臣に関する資料も含まれているため、参考に紹介した。
山本武夫[ほか]著「美濃加納永井家史料について」(『東京大学史料編纂所報 20号』p24-42 東京大学史料編纂所 1985)
《東京大学史料編纂所報第20号》(https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/syoho0020.html 東京大学史料編纂所)
岩槻から美濃国加納へ転封した永井家の家伝史料群「永井家史料」を解説した内容である。
p31-42「永井家史料目録」あり。
p34-38に分類項目として「B 藩主・藩政・家臣」がある。「分限帳」の表題のある史料名は確認できないが、「B77 家中由緒書上」は、享保17年から18年かけて永井家家臣から提出された各家の由緒書で、先祖の事跡や提出者の勤務状況が記されている旨の解説があり、該当する家臣名が列記されている。
『岩槻藩の殿様 大名家の変遷280年 第37回特別展』(さいたま市立博物館 2013)
p33-35永井家の項目に、「永井直陳詠草」、「永井直陳家譜」の写真版が掲載されている。
「永井家史料」は現在東京大学史料編纂所が所蔵している。
《所蔵史料目録データベース》(http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller 東京大学史料編纂所)
- 回答プロセス
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1 《埼玉県立図書館 調べ方案内》「分限帳(武士の職員録)について調べる」(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/pathfinder/pathfinder1211.html 埼玉県立図書館)などを参考に自館所蔵資料を確認するが該当なし。
2 データベースを調査する
埼玉人物文献索引データベース(埼玉県立図書館)を〈永井 & 直陳〉で検索するが該当資料なし。
《埼玉県立文書館 収蔵資料検索システム》(http://www.monjo.spec.ed.jp/ 埼玉県立文書館)を〈永井 & 岩槻〉〈岩槻 & 分限帳〉で検索するが該当なし。
埼玉関係雑誌記事索引(埼玉県立図書館)を〈永井 or 岩槻藩〉で検索するが該当なし。
《リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国会図書館)を〈永井家 or 岩槻藩〉で検索する。
「江戸時代、埼玉県にあった久喜藩・岡部藩・忍藩・川越藩・岩槻藩・六浦(金沢)藩の藩士系図、由緒書、分限帳(藩士名簿)について、収録文書や所蔵機関を知りたい(埼玉県立久喜図書館)」(http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000112166-00 国会図書館)
回答に用いられた資料は全て調査済みである。
『岩槻藩の殿様 大名家の変遷280年 第37回特別展』(前掲資料)
p33-35 永井家の項目あり。分限帳に関する記述はないが、「美濃国加納藩主永井家に伝えられた『永井家史料』約290点に所収されている…」資料のうち、「永井直陳詠草」、「永井直陳家譜」の写真版あり。2点とも「東京大学史料編纂所所蔵」とある。
p58 「参考文献」に、「山本武夫 山本博文「<研究報告>美濃加納永井家史料について」(『東京大学史料編纂所報』20)」あり。
《所蔵史料目録データベース》(http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller 東京大学史料編纂所)を〈永井家〉で検索する。
38件該当し、うち21件が「永井家史料」である。
《東京大学史料編纂所報第20号》(https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/syoho0020.html 東京大学史料編纂所)
山本武夫[ほか]著「美濃加納永井家史料について」(『東京大学史料編纂所報 20号』p24-42 東京大学史料編纂所 1985)(前掲資料)
その他調査済み資料
『岩槻市史 近世史料編3〔1〕 藩政史料 上』(岩槻市 1981)
p207「なおこの永井家の家臣関係史料も今のところ確認されておらず残念ながら本章にはこれを載せることはできなかった」とあり。
『岩槻市史 近世史料編3〔2〕 藩政史料 下』(岩槻市 1981)
『岩槻市史 通史編』(岩槻市 1985)
『分限帳集成 埼玉県史調査報告書』(埼玉県県民部県史編さん室 1987)
『藩史大事典 第2巻』(木村礎/〔ほか〕編 雄山閣出版 1989)
p639 永井家が藩主であったのは、永井直敬(正徳1年2月-6月)、永井尚平(正徳1年7月-4年8月)、永井直陳(正徳4年10月-宝暦6年5月)の間。西暦では1711-1756年。
『新編埼玉県史 資料編17 近世8 領主』(埼玉県 1985)
『大名と藩 天下泰平の立役者たち 特別展』(埼玉県立歴史と民俗の博物館 2012)
『岩槻誌』(島田午蔵著 大和学芸図書 1979)
『岩槻大百科 二十五周年記念事業』(二十五周年記念事業実行委員会編 岩槻地方史研究会 1994)
『岩槻の歴史と文化を知る町づくり 岩槻歴史研究必携』(岩槻地方史研究会 2006)
『埼玉県誌 上巻』(埼玉県/編 埼玉県 1912)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年3月15日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 岩槻藩
- 永井家
- 分限帳
- さいたま市-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000200218