レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20181120
- 登録日時
- 2018/12/14 17:54
- 更新日時
- 2018/12/19 13:04
- 管理番号
- 531
- 質問
-
解決
「雨が降ったら雨が降ったとお書きなさい」という言葉はチェーホフの言葉らしいが、初出は何という作品か知りたい。
- 回答
-
以下の資料に、関連する記述が見つかった。
①『チェーホフ・ゴーリキイ往復書簡』(兵庫県立図書館請求記号:985/4)
p.18-21 チェーホフからゴーリキイへ(一八九九年一月三日 ヤルタ)
p.20「自然描写における色彩の豊かさと表現に富むこととは、ただ素朴さによってのみ、“太陽が沈んだ”“暗くなった”“雨がふった”など、その他こういう素朴な文句によってのみ達せられます。」
※この資料は、国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)でも閲覧可能。(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1691985)
②『チェーホフ全集 16』(988/3/16)
p.274-311 ゴーリキイへの手紙
p.277「自然描写における色どりや表現力は、ただ単純さによってのみ、つまり≪日が沈んだ≫、≪暗くなった≫、≪雨が降っていた≫と言った単純な言葉でのみ得られます。」
③『小林秀雄全集 第8巻』(918.68/474/8)
p.296-304 チェホフ
p.300「ゴオリキイに言つてやつた事がある、雨が降つたら、雨が降つたとお書きなさい、とね。」
p.301「雨が降つたら、あゝ、雨が降つたら、雨が降つたとお書きなさい、と言つてね、これは、眞面目な掛け聲ですよ。」
④『文學界 平成3年4月号(第45巻第4号)』(未製本雑誌)
p.149-150 選評「<斜坑>を推す」五木寛之
p.150「「雨が降ったら、雨が降ったと書け」というチェーホフの若いゴーリキイへの平凡な忠告が、この部分には役立ちそうだ。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日記.書簡.紀行 (985)
- 参考資料
-
-
①湯浅芳子 訳 , Chekhov, Anton Pavlovich, 1860-1904 , Gorky, Maksim, 1868-1936 , 湯浅, 芳子, 1896-1990. チェーホフ=ゴーリキイ往復書簡. 和光社, 1953.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000904697-00 -
②アントン パーヴロビチ チェーホフ 著 , 池田 健太郎 訳 , アントン‖パーヴロビチ‖チェーホフ , 池田‖健太郎. チェーホフ全集 16. 中央公論社, 1971.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045266356-00 -
③小林秀雄 著 , 小林, 秀雄, 1902-1983. 小林秀雄全集 第8巻. 新潮社, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003029876-00 , ISBN 4106435284 -
④文學界 45巻4号(1991-04)
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000003-I7926323-00
-
①湯浅芳子 訳 , Chekhov, Anton Pavlovich, 1860-1904 , Gorky, Maksim, 1868-1936 , 湯浅, 芳子, 1896-1990. チェーホフ=ゴーリキイ往復書簡. 和光社, 1953.
- キーワード
-
- チェーホフ
- ゴーリキイ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000248427