1 Japanknowledgeを「出産 立会」で検索したところ、『日本大百科全書』(小学館,1984年刊)の「出生証明書」の項目に「医師、助産婦その他出産立会者が作成する」という記述があり、出産に「立会う」、「立会者」という表現があることは分かる。質問者への回答はここまで。
2 後日、朝日新聞縮刷版のデータベースを検索した。「出産 立ち会い」で1971年から1980年までの記事を検索したところ1978年(38年前)の記事1件が該当したが、「立ち会い 日本はまだ夫締め出し」との見出しがある(「お産革命16」朝日新聞朝刊1978年11月11日p.4)。
同じキーワードで1981年から1990年の記事を検索したところ、ラマーズ法の紹介、体験の記事など4件が該当。うち1984年(32年前)の記事には「1980年前後から、日本でも関心が強まり、理解を示す医師が少しずつ増えている」との記載がある。また同記事では、日本ではラマーズ法が1960年代後半に紹介され、「日赤医療センターが1972年以降、男性の立ち会いを認めだした」とある(「夫の出産立ち会い定着 米のラマーズ法その後」朝日新聞夕刊1984年11月19日p.5)。
以上により、40年前に夫が妻の出産に立ち会うことは、ごく一部の病院では認められており、「立ち会う」との表現もされていたが、一般的にはかなり稀だった、と言えるのではないか。
<その他の参考資料>
・『お産革命』(藤田真一著 朝日新聞社,1979年刊)
・『自然なお産を求めて 産む側からみた日本ラマーズ法小史』(杉山次子・堀江優子著 勁草書房,1996年刊)
・Wikipedia「ラマーズ法」の項目:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E6%B3%95 2016年8月確認