レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/23
- 登録日時
- 2012/07/02 02:00
- 更新日時
- 2012/07/02 02:00
- 管理番号
- 千県中参考-2012-0002
- 質問
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解決
江戸時代の目薬について書かれた資料を見たい。
- 回答
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薬の歴史(江戸時代についての記載がありそうな本)のうち、関係する記述のあった下記4冊を提供した。
・『薬文化往来』(天野宏著 青蛙房 1992)
「日本初の洋式目薬精錡水」の節あり(p105-106)。
「精錡水」は明治初め頃の薬だが、江戸時代の薬についての記述もあり。
「江戸時代までは」「薬も生薬が主体だった」等とあり、「五霊膏」(練ったもの)、「井上眼洗薬」(ペースト状)、「神授清霊膏松井目薬」(膏薬タイプ)、「久喜目薬」、「笹屋目薬」(笹屋は店の名前で薬の名前としては「光明膏」のこと)についての言及あり。
・『江戸の妙薬』(鈴木昶著 岩崎美術社 1991)
p180-185「目洗い薬 ―目薬の草分け―」の節あり。主剤は炉甘石。
点眼薬で岸田吟香の「精錡水」は明治のひところで寿命は短かったこと、その後、「大学目薬」発売などの記載あり。
・『日本の伝承薬 江戸売薬から家庭薬まで』(鈴木昶著 薬事日報社 2005)
p270-275「眼洗薬(めあらいぐすり)」の節あり。
・『江戸の生薬屋』(吉岡信著 青蛙房 1994)
生薬屋について記述されている本。「眼薬五霊香」の店についての記載あり(p11)。
- 回答プロセス
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『和漢三才図会 1~18』(寺島良安[著] 島田勇雄[ほか]訳注 平凡社 1985 東洋文庫)
最終巻の索引に「目薬」の項はないが、参考になる情報があるようなので、利用者ご自身に見ていただく。
また、薬の歴史についての本のうち、日本の江戸時代について記載のありそうな本について、掲載内容を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 眼科学.耳鼻咽喉科学 (496 9版)
- 参考資料
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- 『薬文化往来』(天野宏著 青蛙房 1992) (9103331955)
- 『江戸の妙薬』(鈴木昶著 岩崎美術社 1991) (9103336675)
- 『日本の伝承薬 江戸売薬から家庭薬まで』(鈴木昶著 薬事日報社 2005) (0105861604)
- 『江戸の生薬屋』(吉岡信著 青蛙房 1994) (0105068183)
- キーワード
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- 目薬,江戸時代,目洗い薬,眼洗薬(めあらいぐすり)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108043