レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年02月16日
- 登録日時
- 2008/06/05 02:10
- 更新日時
- 2008/11/22 12:17
- 管理番号
- OSPR08020013
- 質問
-
メラネシア地方におけるクラ交易について詳しい資料を探しています。
特に以下の点についてわかるものがあれば教えて下さい。
1.クラ交易がなされている島の範囲。具体的な島の名前など。
2.それぞれの島の交易時の品物。島によって品物は違うとおもうが、具体的にどんな物産が交易に使われたのか。
3.クラ交易に使われた船について。
- 回答
-
当館で所蔵しております資料『KULA 貝の首飾りを探して南海をゆく』に、クラ交易について詳しく記載されておりました。
1.上記資料:p35-39「クラは続いているのか」
トロブリアンド諸島キリウィナ島のクラの相手はキタヴァ島、アンフレット、ファーガソン、ドブー島と記載があります(地図あり)。
2.残念ながら具体的な物産の記述は見つかりませんでした。
上記資料:p198-203 「意外だったバギの授与」
バギ(ソウラヴァともいう。クラで交換される貝のビーズの首飾り。)が渡される前に、集落の人が渡すプレゼントの内容については、記載があります。その他、他の資料やインターネットでも調べましたが生活必需品としか記載がありませんでした。
3.上記資料:p82-91「カヌーと呪術」
カヌーの帆作りや塗装の写真があります。この他、海洋文化館HPにクラ・カヌーの写真が載っております。
<調査した資料>
『メラネシア』橋本征治著 大明堂 1992.2 297.3/1N
『世界の民族 オ-ストラリア・ニュ-ギニア・メラネシア』平凡社 389/56
『ド・カモ』モーリス・レーナルト著 せりか書房 1990.11 389.7/2N/(2)
『メラネシアの秘儀とイニシエーション』M・R・アレン著 弘文堂 1978 389.7/4
『生活技術の人類学』吉田集而編 平凡社 1995.7 389/118N
『二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容』 近藤雅樹編 ドメス出版 2003.3 389/124N/8
『不思議の国のメラネシア』 田中淳夫著 彩流社 1986.7 297.3/4
『交易する人間(ホモ・コムニカンス)』今村仁司著 講談社 2000.3 361.3/55N
『国立民族学博物館研究報告 1巻2号』国立民族学博物館1976.7 389/24
『国立民族学博物館研究報告別冊 6号』牛島巌編 国立民族学博物館 1989 389/97
『国立民族学博物館研究報告別冊 21号』吉岡政徳編 国立民族学博物館 2000.3 389/9N
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
日本大百科全書「クラ」の頁は調査済み。
「西太平洋の遠洋航海者」(世界の名著)は読まれています。
「オセアニア」(民族学博物館2007年)は調査済み。
- NDC
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- 民族学.文化人類学 (389 8版)
- 参考資料
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- 『KULA 貝の首飾りを探して南海をゆく』(市岡康子著 コモンズ 2005)(ページ:) (資料番号:1115199513,請求記号:699.6/201N)
- 『南太平洋の文化遺産』(石森秀三編著 千里文化財団 1999)(ページ:51) (資料番号:1116318435,請求記号:389.7/22N/(2))
- 『文化人類学文献事典』(小松和彦ほか編集委員 弘文堂 2004)(ページ:744-745) (資料番号:1114996919,請求記号:389/284N)
- 国立民族学博物館 みんぱくe-news49号「みんぱくのオタカラ」(2008/5/7現在) (ホームページ:http://www.minpaku.ac.jp/e-news/49otakara.html)
- 海洋文化館 データファイル「メラネシア」、施設紹介「メラネシア」(2008/5/7現在) (ホームページ:http://oki-park.jp/kaiyo/frame1.html)
- オイコス あるいは埋め込まれた経済(2008/5/7現在) (ホームページ:http://bunjin6.hus.osaka-u.ac.jp/~satoshi/anthrop/class/modernity/moral.html)
- キーワード
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- オセアニア
- 貿易
- カヌー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000044556