レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/01/28
- 登録日時
- 2018/03/29 00:30
- 更新日時
- 2018/05/09 14:22
- 管理番号
- 茨城-2017-221
- 質問
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解決
原稿用紙の起源が知りたい。
以前,塙保己一が「群書類従」の版木として使用したのがはじめと聞いたことがあるが,それでいいのか。
- 回答
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(1) 『日本大百科全書 8』-「原稿用紙」 p.315
「来歴には諸説あるが、現在使用されている400字詰め原稿用紙の型を使用したものとしてもっとも古いものは、『日本外史』を書いた頼山陽(らいさんよう)のつくらせた赤線罫(けい)の用紙である。幕末から明治にかけての文士、漢学者らは、板木に原稿用紙向けの版を彫り、自ら印刷して利用していた。」との記述あり。
(2) 『よくわかる最新印刷の基本と仕組み』 p.16
京都府宇治市の黄檗宗宝蔵院の重要文化財「鉄眼版一切経版木」を,「現在の400字詰め原稿用紙の起源になったともいわれています」と紹介。
(3) 塙保己一史料館のweb
http://www.onkogakkai.com/gunshoruijyu_hangi.htm [最終アクセス 2018/02/16]
塙保己一説が出てこなかったため,史料館のwebを確認。
〈版木の文字数〉の解説に,
「版木の文字数については、黄檗版鉄眼一切経が縦一列で20文字、横10行と定めた。その後、塙保己一は版木一面の文字数を横10行・縦20文字・2段として、400文字詰様式にした。これが原稿用紙の起源といわれている。」との記述あり。
- 回答プロセス
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その他確認済資料
×『年表で見るモノの歴史事典 下』(資料番号:001052465752)
×『ものの歴史を知る本 1』(資料番号:001052699723)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031 9版)
- 印刷 (749 9版)
- 参考資料
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- 日本大百科全書8小学館
- よくわかる最新印刷の基本と仕組み松縄 正彦(1951~)/著秀和システム
- キーワード
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- 原稿用紙(ゲンコウヨウシ)
- モノの始まり(モノノハジマリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- クイックレファレンス
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000233486