(1)黄ニラについて
●『岡山県大百科事典 下』(資料①)の「ニラ」の項目には、「岡山市の牟佐,大原地区のキニラ(黄韮-軟白したもののこと)は数少ない郷土特産の野菜として珍重されている。」と記載されている。
●『岡山の黄ニラ』(資料②)には、下記のとおり、記載がある。
・「岡山は日本一の黄ニラの産地」とし、「岡山では、全国の約7割を生産し、東京を中心に、名古屋、京阪神等広く出荷しています。岡山ブランド農林水産品(県指定)のひとつです。」と記載がある。
・統計として、「耕地面積13ha(全国1位),生産量102t(全国1位),生産県:岡山県、栃木県,出荷時期1年中(平成20年産 県農産課調べ)」と記載がある。
・「栽培の始まり」として、「最も早くから黄ニラの栽培を始めた玉柏・牟佐地区では、昭和40年頃に黒ビニールを使って遮光する方法を独自に開発し、本格的な栽培が始まりました。」と記載がある。
・「岡山県内の主な産地」として、「岡山市北区玉柏・牟佐地区・赤磐市山陽・吉井地区、久米郡美咲町柵原地区」と記載がある。
・「黄ニラの作り方」として、「通常の青ニラを一度地際から刈り取った後、葉が伸びる時に光を遮るシートをかぶせておくと、黄ニラになります。」と記載がある。
・「黄ニラの特徴」として、「食味 青ニラよりやわらかく、シャキシャキとした歯ごたえ、ほんのりとした甘み」、「色彩 ソフトな黄色」、「香り 気品のある豊かな香り」と記載されている。
・「和、洋、中にこだわらず、様々な料理で楽しめます。」として、黄ニラを使った料理「黄ニラの湯葉巻揚げ」、「鴨肉のロースト黄ニラ添え」、「黄ニラと蟹のあんかけ炒飯」を紹介している。
●岡山県のホームページ「岡山ブランド農林水産物」(資料③)でも、黄ニラが紹介されている。
●『うまい、おいしい、やっぱり岡山』(資料④)には、「岡山市牟佐・大原地区の黄ニラ栽培は、昭和初期から始まり、軟化栽培が行われています。また11月から3月にかけての出荷が中心でしたが、栽培技術の向上や予冷施設の整備に伴い周年出荷されるようになりました。当初は、県内市場が中心でしたが、近年、フライト輸送の発達や黄ニラの良さが知られるにつれて、東京や大阪などの各市場にも出荷されるようになってきました。」と記載されている。
●大森ゆう子著「スローフードinおかやま 地産地食 柵原町の黄ニラの巻」(資料⑤)には、休止坑である柵原鉱山の坑道を利用した黄ニラの栽培について記載がある。また、黄ニラは記憶力増・痴呆予防の健康食材として注目されていることも記載されている。
(2)黄ニラを使った料理について
●柳瀬和之著「味を訪ねて南へ北へ 14 黄ニラのダンス」(資料⑥)には、黄ニラについてのエッセイが掲載されている。その中に、「黄ニラを使った料理のベスト・スリーは、卵とじ・すたみな丼・おひたし、という順らしい」とある。
●松原郁子著「郷土の味・白魚の黄ニラ卵とじ、から揚げ、おどり食い」(資料⑦)には、白魚の料理が紹介されその中に「吸い物(黄ニラ卵とじ)」が紹介されている。
●『グラフおかやま』1989年3月号」(資料⑧)には、「旬の味 白魚の黄ニラ卵とじ」として、カラー写真を使って白魚の黄ニラ卵とじが紹介されている。
●『おかやま黄ニラばら寿司食べ歩きマップ』(資料⑨)には、岡山黄ニラ部会が認定した黄ニラばら寿司認定店が紹介されている。「黄ニラを錦糸たまごの代わりに使った“岡山ばら寿司”の進化形、それが“黄ニラばら寿司です。 …(中略)…黄ニラ産地岡山ならではの、新しい郷土料理です。」と説明されている。
●岡山農業普及指導センターが発行するパンフレット『岡山産黄ニラ レシピ集』(資料⑩)には、黄ニラを使ったレシピの「黄ニラばら寿司」、「黄ニラとカキのスパゲッティーボンゴレ風」、「エスニックサラダ ばら寿司風」、「カキのムニエル黄ニラ添えバルサミコ風味」、「玉子かけ黄ニラ丼」、「黄ニラとうなぎのそうめんサラダ」のレシピが紹介されている。
●同じく岡山農業普及指導センターが発行する冊子『岡山県産黄ニラレシピ集』(資料⑪)には、「黄ニラ&おかかごはんのポパイ巻き黄ニラ結び」、「簡単!はまる!黄ニラのおにぎり」、「黄ニラと醤油のドレッシング 黄ニラと塩麹のドレッシング」、「バランス黄ニラ小どんぶり♪」、「黄ニラの香る春巻き」、「黄ニラとお豆腐のとろとろスープ」のレシピが紹介されている。
●『読売岡山ライフ』の2009年1月号(資料⑫)にも、「おうちナビ 今夜は黄ニラが主役」と題して、「ばらずし」、「リゾット」、「ペペロンチーノ」、「黄ニラのみそ汁」のレシピが紹介されている。
(3)そのほか
『岡山の街に出かけよう』VOL.48(資料⑬)には、「黄ニラ大使 植田輝義さん」へのインタビュー記事「消費者と黄ニラのつなぎ役に」が掲載されている。