レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年06月24日
- 登録日時
- 2018/11/05 12:05
- 更新日時
- 2018/11/05 12:34
- 管理番号
- 京歴-425
- 質問
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解決
池田泰山について知りたい。大正6年ごろ、東九条鴨川べり(高瀬川沿い)に製陶所を作った。
- 回答
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『京焼百年の歩み』(①)p.276に小伝がある。それによると、池田泰山(明治24年(1891年)~昭和25年(1950年)3月)は愛知県知多郡半の生まれ。市立陶磁器試験場附属伝習所に学び、独立して梅原政次郎等と協同で加茂川べり九条辺りに開窯後、独立して建築業界と提携し、美術工芸タイルを生産したとある。泰山モザイク、タイルの創始は大正6年代で、泰山製陶所は昭和14年株式組織となった。
『日本タイル博物誌』(②)の年表(pp.146-154)中、p.153に池田泰山について少し記載があり。pp.52-52に泰山のタイルを使用したとされる「先斗町歌舞練場」の写真があるが、このページには泰山のものとの記述はなし。
『煉瓦のまちタイルのまち』(③)に泰山タイルに関する記述がある。p.70に「美術タイル 泰山窯(泰山製陶所)」があり、p.71に泰山窯製のタイルが綿業会館談話室に使用されているとの記述がある。
『京都商工人名録 昭和3年』(④)に池田泰一(泰山)として記載あり。この時点では、東山馬町下ルに移転していたことがわかった。
NDLサーチで「タイル△歌舞練場」で検索すると、国立国会図書館所蔵『タイルの本 27』(⑤)のpp.30-34に酒井一光「新タイル建築探訪(27)先斗町歌舞練場--"和"を追求したタイルの競演」掲載あり。
- 回答プロセス
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『京焼百年の歩み』(①)を調べたところ、数行記事あり。
モザイクタイルを生産していたとのことで、建築資材やタイルにも範囲を広げて探し、②③を見つけた。
『京都商工人名録』(④)で池田泰山を調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751)
- 参考資料
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- ① 藤岡幸二編.京焼百年の歩み.京都陶磁器協会,1962. (当館請求記号:K1||751.1||F65||1)
- ② 阿木香[ほか]執筆 伊奈英次撮影.日本タイル博物誌.Inax 図書出版社(発売),1991. (当館請求記号:||751.4||N71||)
- ③ 大阪歴史博物館編集.煉瓦のまちタイルのまち 近代建築と都市の風景.大阪歴史博物館,2006. (当館請求記号:||751.4||O73||)
- ④ 京都商工人名録 昭和3年改版.京都商工人名録発行所,1927. (当館請求記号:K1||670.35||KY6||)
- ⑤ タイルの本(27).タイルの本編集室,2010.(国立国会図書館蔵)
- キーワード
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- 池田泰山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000245261