レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/11/13
- 登録日時
- 2008/12/03 02:10
- 更新日時
- 2012/03/19 16:42
- 管理番号
- C2008T1102
- 質問
-
解決
ポリウレタンの市場動向を調べたい。
- 回答
-
以下のとおり回答いたします(【 】内は当館請求記号です)。
ポリウレタンとは、分子中にイソシアネート基を2つ以上有する化合物と分子中に水酸基を2つ以上有する多価アルコールとの反応で形成される、ウレタン結合からなる硬化系プラスチックです。用いられる材料によって熱硬化性プラスチック、あるいは熱可塑性プラスチックになります。略してウレタンと呼ばれることもあります。主な用途としては次のようなものが挙げられます。
・軟質フォーム(車両、家具、寝具などのクッション材
・硬質フォーム:機械用、プラント建材、船舶・車両などの断熱材
・弾性繊維:衣類、靴
(参考資料:「新・社会人のためのプラスチック材料入門」(『プラスチックエージ』2008.5 pp.117~127 【Z17-149】))
ポリウレタンの市場動向を調べるには次のような資料があります。
<統計、年鑑類>
●『日本の石油化学工業』(重化学工業通信社 年刊 【Z43-1183】)
石油化学各社の動向と、主要製品の需給及び設備動向等についてまとめた資料です。2008年版では、ポリウレタンについて合成繊維と合成樹脂の項目でそれぞれ取り上げており、概要、設備動向、生産動向、需要動向、生産・出荷実績値等が掲載されています。
●『化学工業年鑑』(化学工業日報社 年刊 【Z43-178】)
化学工業の現況を総括した資料です。ポリウレタンについて、2007年版では過去3年分の輸出・輸入量、輸出・輸入金額、ポリウレタン系接着剤の生産量、出荷量、出荷金額等を掲載しています。
●『化学工業統計年報』(経済産業省経済産業政策局調査統計部 年刊 【Z71-T371】)
日本の化学工業に関する代表的な統計資料です。2007年版では、生産・出荷・在庫統計にウレタンフォーム(Polyurethane foam)の項目があり、ウレタンフォーム全体の合計と、軟質フォーム、硬質フォーム別の数値が掲載されています。最新のデータについては「化学工業統計速報」(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/02_kagaku.html#menu0 )からご覧になれます。
<調査レポート>
●『熱硬化性樹脂と応用製品市場の現状と将来展望』(富士経済 2006 【DL528-H68】)
熱硬化性樹脂とその応用製品の市場について分析した調査レポートです。ポリウレタンについては、「個別市場編」で取り上げられており、2012年までのウレタン樹脂全体と応用製品別のマーケット推移の予測、応用製品別の今後の見通し、2005年時点のウレタン樹脂全体と応用製品別のシェア等が掲載されています。
<特集記事類>
●「熱硬化性プラスチック (全巻特集 新・社会人のためのプラスチック材料入門)」(『プラスチックエージ』 2008.5 54(5月) p117~127 【Z17-149】)
様々なプラスチック材料の基本的な情報をまとめた雑誌記事です。この中でポリウレタンが取り上げられており、特徴、成型加工と用途、天然由来素材を用いた最近の技術動向等が掲載されています。また、1990年から2007年までのウレタンフォームの生産量動向、ポリウレタンの主なメーカーと商標名一覧も示されています。
●「材料/Business 植物由来原料のポリエステル、ウレタン、飛躍的に発展か」(『工業材料』2008.6 56(6) p.p5~9 【Z14-121】)
バイオ由来のポリエステルとポリウレタンについて、最新の動向をまとめた雑誌記事です。ポリウレタンについては、ウレタン業界の構造を大きく変える可能性を持つ、ひまし油を用いたポリウレタンの開発状況、及び三井化学、デュポン等の有力メーカーの動向を報告しています。
●「ポリウレタン(特集 2007年日本プラスチック産業の展望)」(『プラスチックス』2007.1 58(1) pp.116~123 【Z17-158】)
ポリウレタン市場を概観した雑誌記事です。日本のポリウレタン市場の変遷、ウレタン原料市場動向、分野別市場動向と技術的トピックス、世界のウレタン市場動向等が掲載されています。
<インターネット情報>
●日本ウレタン工業協会(http://www.urethane-jp.org/ )
日本ウレタン工業協会が運営するポリウレタンの総合ポータルサイトです。「統計情報」(http://www.urethane-jp.org/tokei/index.html )ではウレタンフォーム・ウレタン原材料の生産・出荷(1995~現在)、ポリウレタン分野別需要動向(1997~2005)が掲載されています。
上記資料は最近のデータを調べるためのものです。年代を遡って調べる際は、資料のタイトルや当館請求記号が異なる場合があります。当館蔵書検索・申込システムNDL-OPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html )によって、請求記号をご確認ください
(インターネット最終アクセス:2008年11月13日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 高分子化学工業 (578 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 合成樹脂
- 重合体
- 有機窒素化合物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000049428