レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2018/06/16 18:00
- 更新日時
- 2018/08/30 15:51
- 管理番号
- 堺-2018-025
- 質問
-
夏目漱石の作品の装丁画・挿絵、漱石自身の自筆が見たい
- 回答
-
『名作挿絵全集1 明治篇』(1980 平凡社)
『文豪・夏目漱石』(2007 朝日新聞社)
『夏目漱石展』(2001 山梨県立文学館)
など(中図書館)
- 回答プロセス
-
漱石作品の挿絵、装幀は、『夏目漱石辞典』(東京堂出版S57)によると、
p.6 浅井忠(1856-1907)、『吾輩は猫である』中・下巻挿絵各三図を描く。
p.143 橋口五葉(1880-1921)、『吾輩は猫である』を『ホトトギス』に連載中から挿画を担当。『吾輩ハ猫デアル』以後、単行本の装幀はほとんどその手になり、扉画や挿画も描く。
p.133 中村不折(1866-1943)、『吾輩ハ猫デアル』の本文中挿画6図、『漾虚集』の7短編に挿画各1図、計7図を描く。
『装丁探索』(2003 平凡社) p.8~ 橋口五葉と漱石のかかわりが記載されている。
挿絵が見られるものとしては
『名作挿絵全集1 明治篇』(1980 平凡社)p.62浅井忠、p.66 中村不折、p.84 橋口五葉がある。また、p.88,136名取春仙の項目では、漱石との関わりが記述されているほか『三四郎』の挿絵も掲載。
自筆が見られるものとしては、
『文豪・夏目漱石』(2007 朝日新聞社)
『夏目漱石展』(2001 山梨県立文学館) 書簡、原稿など多数掲載されている。
装丁については
『日本の名随筆 別巻87 装丁』(1998 作品社 ) p.19~、原弘「漱石本の装幀」で特に橋口五葉の装丁について述べられているほか、p.17~津田青楓「装幀の話」では、自身が手掛けた漱石作品の装丁について言及している。
『装丁道場』(2010 グラフィック社) p.206~は、祖父江慎による漱石作品の文字組・ブックデザインの解説があり、詳しい。
『文豪の装丁』(2008日本放送出版協会)p.26~漱石と装丁とのかかわりについて記載あり。
『橋口五葉』(2015 東京美術)は、挿絵、装丁両方について、豊富な図版でわかりやすい。
『別冊太陽 本の美』(1986 平凡社) p.26橋口五葉、p.30津田青楓それぞれ図版あり。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 写本.刊本.造本 (022 8版)
- 漫画.挿絵.児童画 (726 8版)
- 参考資料
-
-
古川久 編 , 古川, 久, 1909-1994. 夏目漱石辞典. 東京堂出版, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001644799-00 - 名作挿絵全集
-
古川久 編 , 古川, 久, 1909-1994. 夏目漱石辞典. 東京堂出版, 1982.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000237302