レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/01
- 登録日時
- 2017/12/16 00:30
- 更新日時
- 2017/12/16 00:30
- 管理番号
- 滋2017-0002
- 質問
-
未解決
戦国時代の武士で、伊香郡の人であったという「雨森清貞」という人物について知りたい。
- 回答
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『近江伊香郡志 下巻 復刻』の「第十章 人物志篇」に、「雨森清貞 雨森治兵衛尉清貞は伊香郡雨森村の士なり。豪勇にして武略あり。浅井氏に仕へ一方の旗頭となる赤尾美作守、海北善右衛門等と共に、浅井氏の驍将として武功の名高し、世に海赤雨の三士と称す、対馬侯の文学雨森芳洲は、清定の後裔にして、今もなお雨森にその遺址を存す。参考 清定の書状 井口左近一識之事、雨ノ森壱反、神戸壱反、高畠参反、これは寄進之由御理之事候間、永代子々孫々別義有間敷候。如前々御さいはん可有候。為後日如此候所如件。 雨森治兵衛尉清定(花押) 永禄九年二月十一日 ○宛名缺 この井口とあるは、伊香郡井口村の人にして、後移りて坂田郡井口村に住す。」とあります。
なお、文章中名前の漢字表記が「清貞」から「清定」に変わっていますが、そのことについては特にふれられておらず、両者が同一人物か判断できません。『字誌ふるさと雨森』にも、雨森清貞について『近江伊香郡志』から引用した記述がありますが、その引用文中ではすべて「清貞」に統一されています。
また、『近江伊香郡志 上巻 復刻』の「第五章武家幕府時代篇 第四節湖北の豪佑 其三 雨森氏」も確認しましたが、清貞についての記述はありませんでした。同項によると「湖北の名家雨森氏に就きては、井口氏、磯野氏等に比して正確なる史料乏しく、また正確なる系図の依るべきものなきを以て、適確に同家の由来を知り難きも、(後略)」と記載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
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- 1 近江伊香郡志 下巻 伊香郡郷土史編纂会∥編 名著出版 1972年 S-2170-3 p.566-567
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2 字誌ふるさと雨森 雨森まちづくり委員会∥編集 雨森区 2000年 S-2171- 00 p.62-64 -
3 近江伊香郡志 上巻 伊香郡郷土史編纂会∥編 名著出版 1972年 S-2170-1 p.511-516 -
4 戦国大名浅井(あざい)氏と北近江 長浜市長浜城歴史博物館∥企画・編集 長浜市長浜城歴史博物館 2008年 S-2860- 08 -
5 戦国大名家臣団事典 西国編 山本大∥編 小和田哲男∥編 新人物往来社 1981年 5-2800-2 -
6 近江浅井氏 小和田哲男∥著 新人物往来社 1973年 S-2860- 73 -
7 雨森家系図集覧 雨森正高∥編集 雨森正高 2005年 S-2871- 05 -
8 近江人物志 滋賀縣教育會∥編輯 文泉堂 1917年 S-2800- 17
- キーワード
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- 雨森清貞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000226583