レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年12月01日
- 登録日時
- 2005/12/01 16:05
- 更新日時
- 2005/12/14 09:00
- 管理番号
- 慶大三田-慶應福澤-009
- 質問
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解決
福澤諭吉の「学者は社会のラガン(?)(またはドガン(?))たれ」という言葉がどの本に掲載されているか知りたい。
- 回答
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著作中に「語に云く、学者は国の奴雁なりと。」という文章が見つかりました。「奴雁」は「どがん」と読みます。参考資料1の『福澤諭吉全集』第19巻p.512-515に収録されている「人の説を咎む可らざるの論」の中の一節で、8行目に出てきます。探す際に手がかりとなった、参考資料2の土橋俊一著『福沢諭吉の複眼思考』のp.190-191に、この言葉の解説が載っています。同書によれば「人の説を咎む可らざるの論」は、福澤諭吉が主宰した『民間雑誌』第3編(明治7年6月刊)に掲載されたものだそうです。
- 回答プロセス
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「ラガン(?)」「ドガン(?)」「学者は」をキーワードに、参考資料1の『福澤諭吉全集』第21巻の総索引、参考資料3の大駒誠一編『學問のすゝめ・文明論之概略・福翁自傳総文節索引』、参考資料4の藤原銀次郎著『福沢先生の言葉』、参考資料5の有城乃三朗編著『福沢諭吉の人生・処世・教育語録 』を調べましたが、該当する言葉は見つかりませんでした。その後参考資料2の『福沢諭吉の複眼思考』の目次に「学者は国の奴雁なり。」の記載を発見し、本文p.190-191を参照して上記の情報を得ました。後で検証したところ、『福澤諭吉全集』の総索引には「人の説を咎む可らざるの論」で載っていました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
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- 1) [福澤諭吉著]. 慶應義塾編. 1962年. 『福澤諭吉全集』第19巻 東京:岩波書店. p.512-515.
- 2) 土橋俊一著. 1985年. 『福沢諭吉の複眼思考』 東京:プレジデント社. p.190-191.
- 3) 大駒誠一編. 1998年. 『學問のすゝめ・文明論之概略・福翁自傳総文節索引』 東京: 慶應義塾大学福澤研究センター .
- 4) 藤原銀次郎著. 1955年. 『福沢先生の言葉』 東京: 実業之日本社.
- キーワード
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- 福澤諭吉
- 奴雁
- 学者
- ドガン
- ラガン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000025209