レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年10月23日
- 登録日時
- 2009/12/15 18:50
- 更新日時
- 2023/07/28 15:34
- 管理番号
- 岩手-0029
- 質問
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解決
「旧盛岡藩士桑田」とは何か
- 回答
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『盛岡桑田物語』p.36に「旧盛岡藩士桑田は明治八年、時の南部藩主と県令が廃藩置県で俸禄(ほうろく=給与)を失った藩士の自立授産を援助したことから始まった。市の西部に土地の払い下げを受け、桑の木を植え、当時日本最大の輸出品であった絹糸の生産により生計を立てる計画であった」とある。現在法人化している「旧盛岡藩士桑田」の名称はそこからきていることを説明する。
・『盛岡桑田物語』 旧盛岡藩士桑田∥編・発行 2005年
まんがを使って分かりやすく説明されている資料。与えられた土地は雫石川河川敷で、川の氾濫やなれない開墾作業に、桑田開拓がなかなか 上手くいかなかったことが書かれている。
・『旧盛岡藩士桑田沿革史』 杉原享三∥著 旧盛岡藩士桑田 1993年
創立の経緯、沿革等掲載。p.41~61に明治8年桑田共有条約書の調印者1732名が記されている。
・『南部盛岡藩士畧 桑田物語下巻』 大正十三造∥著 杜陵印刷 1984年
p.339に明治23年「見捨てられたも同然だった桑田地に一部を通って鉄道『日本線』(現在の東北本線)が盛岡に入り、隣接地の平戸に盛岡 駅が建った」とあり、すぐそのメリットが現れた訳ではないとしながらも、旧盛岡藩士は土地を貸す事業を始めたことが書かれている。
土地は「旧盛岡藩士桑田」法人名義とし、土地の管理は法人が設立した「盛岡桑田株式会社」が行うことになった。それが現在も続いていることを説明する。
- 回答プロセス
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- 事前調査事項
- NDC
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- 団体 (060 9版)
- 歴史.世界史.文化史 (20 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 『盛岡桑田物語』 旧盛岡藩士桑田/編・発行 2005年
- 『旧盛岡藩士桑田沿革史』 杉原享三/著 旧盛岡藩士桑田 1993年
- 『南部盛岡藩史畧 桑田物語下巻』 大正十三造/著 杜陵印刷 1984年
- 『岩手会社年鑑2009』 岩手産業統計所出版部/発行 2008年
- 『岩手年鑑2009』 岩手日報社/編・発行 2008年
- キーワード
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- 旧盛岡藩士
- 桑田
- 団体
- 岩手県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000060827