レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年07月05日
- 登録日時
- 2007/07/05 14:36
- 更新日時
- 2018/08/16 13:15
- 管理番号
- 7403
- 質問
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解決
つまようじ(爪楊枝)のとがってない方の溝は何のためについているか?
- 回答
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次2点の関連資料あり。
(1)日本経済新聞 昭和62年(1987年)10月7日付 朝刊 32面 (※縮刷版で確認できます)
「楊枝と奇縁歴史ほじる」 丹羽源男 (にわ・もとお=日本歯科大学教授。『楊枝の今昔史』の著者)
「こけし楊枝については、頭のくびれた部分を折って楊枝置きにする、という風評がある。
私もその点が気になっていたので、先般河内長野市を訪ねたおりに、
大阪府妻楊枝協同組合の西野精郎さんたちに聞いたら、なんの根拠もないことがわかった。
昭和三十年代半ばに、高山の楊枝職人がこけしを模してデザインしたものだという。」
(2)『最後の職人伝 : 「手業(てわざ)」に学べ』 人の巻 塩野米松著 平凡社 , 2007.1
p.123
「この楊枝の頭を,コケシって言うんです。人形のこけしの頭に似ているからです。
このコケシは,メーカーによって溝の付け方が,ちょっと違うのです。
どこの楊枝かすぐわかるように。まあ,ブランドですわね。」
(「爪楊枝 (大阪府河内長野市) 大阪の爪楊枝職人・場工耕司(ばくこうじ)さんの話」)
(3)身近なモノ事始め事典 三浦基弘/著 東京堂出版 2010.9
p.118-120「爪楊枝の溝」あり。4つの説が紹介されているが、最後に「さて、上の4つのどれが正しいのだろうか。」と結ばれている。
- 回答プロセス
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○件名=楊枝の次の資料の内容を確認するが、該当する記述なし。(爪楊枝についての記述があまり確認できなかった)
・楊枝から世界が見える / 稲葉修. -- 冬青社, 1998.9
○googleで「爪楊枝」「溝」「2本」等の語で検索するといくつかの説はでてくるが、文献の出典が明記されたものは見つけられなかった。
○近畿大学中央図書館様より、上記「回答」欄の(1)、(2)の情報をいただいた。
○当館所蔵の次の2つの雑誌記事を確認したが、溝に関する記述は見当たらなかった。
・「現代」 1990.5 p.358-365
「つま楊枝”チッチッチッの喜び”を学問する。-<イラスト社会学>オジさんたちの大好きな食後の快楽)(夏目房之介)」
・「暮しの手帖」71(vol.71 no.272)p.70-73
「稲葉さんのつまようじ資料室」
○上記の「稲葉さんのつまようじ資料室」の記事より次のサイトを見つけたが、溝に関する記述は見当たらなかった。
「つまようじ資料室」
http://www.cleardent.co.jp/youji/index.htm
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 歯科学 (497)
- 日本語 (031)
- 参考資料
- キーワード
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- 楊枝
- 事物起源
- 国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
- 照会先
- 寄与者
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- 近畿大学中央図書館
- 備考
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NDLOPACを件名=楊枝で検索すると上記以外にも次の資料がヒットする。(当館未所蔵)
・楊枝の今昔史 / 丹羽源男. -- 書林, 1984.6
つまようじ(爪楊枝)のとがってない方の溝は何のためについているか?
https://t.co/M5DwDsqjsW
国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
https://twitter.com/crd_tweet/status/658930703879417857
2015年10月27日
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000035823