レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/09/27
- 登録日時
- 2017/12/13 00:30
- 更新日時
- 2017/12/13 14:43
- 管理番号
- 千県中児童-2017-2
- 質問
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未解決
森林が吸収する二酸化炭素の量が知りたい。
- 回答
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【資料1】『森からみる地球の未来1 大気と森』(松井光瑤編 文研出版 1996)
p16-17に森林が吸い込む炭素量について、文章で記述があります。
「地球上の森が、光合成で大気から吸い取る炭素量は、1年間で650億tほど。…(中略)…吸い込んだ650億tからこの325億tを差し引いた残りの325億tの炭素。これが植物の体になり、森に溜め込まれる。」
ただし、出版年が古く1996年。現状と変わっている可能性があります。
【資料2】『地球温暖化統計データ集2011』(三冬社 2011)
p18 図表1-1-7 地球上の炭素循環と収支の推定(1990年の平均)の図があります。
「陸域生物圏(森林)のCO2吸収は14億トン/年」とあります。
【資料1】と数値が違いますが、上記のように記述されています。
出典にIPCC第3次評価報告書(2001)より作成とあり。
【資料3】『理科年表平成29年第90冊』(国立天文台編 丸善出版 2016)
p1034 に「地球表層(生物圏)における炭素の循環」の図があります。
森林ではなく「植生」による吸収と排出の量が記述されています。
吸収に108.9+(14.1)1015gC/年(単位が1015gC/年)、IPCC2013による、とあります。
- 回答プロセス
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(1)児童資料室の植物(NDC470)、元素(NDC435)、環境(NDC519)、林業(NDC65)に関する書架を確認。
【資料1】『森からみる地球の未来1 大気と森』(松井光瑤編 文研出版 1996)
p16-17 森林が吸い込む炭素量の記述あり。ただし、出版年が1996年と古いので現状と変わっている可能性あり。
《確認したが、掲載されていなかった資料》
『環境 ポプラディア情報館』(枝廣淳子監修 ポプラ社 2011)
p84に炭素循環の図あり。数値記入無なし。
『炭素の物語』(マーク・D.ユーリン著 大月書店 2006)p56-59「私たちと炭素循環」の項には記載なし。
『CO2のきほん 排出量はどのように測るのか?』(奥山康子著 誠文堂新光社 2010)p43に「陸上、海洋、大気の間での炭素(CO2)のやりとり」という図があり、植生、土壌及び有機堆積物の吸収量が数字で示されているが、森林のみの数値はなし。
『CO2がわかる事典 もっとよく知りたい!』(栗岡誠司監修 PHP研究所 2010)
p30-32「植物のはたらきとCO2」の項目では1本の木が吸収するCO2の量が解説されている。
森林全体の量は不明。
(2)一般資料室で関連分野の書架を確認。
【資料2】『地球温暖化統計データ集2011』(三冬社 2011)
p18 図表1-1-7 地球上の炭素循環と収支の推定(1990年の平均)の図あり。
出典にIPCC第3次評価報告書(2001)より作成とあり。
【資料3】『理科年表平成29年第90冊』(国立天文台編 丸善出版 2016)
p1034 地球表層(生物圏)における炭素の循環の図あり。
森林ではなく「植生」による吸収と排出の量が記述されている。
吸収に108.9+(14.1)1015gC/年(単位が1015gC/年)、IPCC2013による、とある。
※出典にあたる「IPCC第3次評価報告書(2001)」及び「IPCC2013」は未確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 環境工学.公害 (519 9版)
- 林業 (650 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『森からみる地球の未来1 大気と森』(松井光瑤編 文研出版 1996)(0600123820)
- 【資料2】『地球温暖化統計データ集 2011』(三冬社 2011)(0106282615)
- 【資料3】『理科年表 平成29年 第90冊』(国立天文台編 丸善出版 2016)(0106561433)
- キーワード
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- 二酸化炭素(ニサンカタンソ)
- 森林(シンリン)
- 環境問題(カンキョウモンダイ)
- 地球温暖化(チキュウオンダンカ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000226306