レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/04/06
- 登録日時
- 2007/12/08 02:11
- 更新日時
- 2007/12/08 02:11
- 管理番号
- D2007F0202
- 質問
-
解決
頼山陽の「酒を愛すること妻の如く、酒を惜しむこと金(銭?)の如し」という言葉の出典とその文章の全文を知りたい。典拠文献『酒道』芝田晩成著 ダヴィッド社 1957年刊 p.143
- 回答
-
お尋ねの頼山陽の「酒を愛すること妻の如く、酒を惜しむこと金(銭?)の如し」という言葉の出典とその文章の全文について、(1)の山陽の言行をまとめた資料をあたったところ、該当の言葉、及びその全文が掲載されており、出典は『卜夜快語』という資料であることも記されておりました。
そこで、『卜夜快語』を収録している(2)の文献をあたってみたところ、該当の言葉、及びその全文を確認できました。なお、(1)、(2)の文献の該当箇所には、お尋ねの言葉は頼山陽が言ったのではなく、彦根藩医の岡仲達が、山陽の酒好きの模様を言い表した言葉であるように記されております。
参考までに、(3)の資料は該当の言葉は掲載されておりませんが、頼山陽が田能村竹田を訪問した時の様子や、岡仲達のことなどが記されており、該当の言葉を理解する手がかりとなりそうです。
(1)『山陽言行録・象山言行録』 松村操編 兎屋誠〔ほか〕 1882 <マイクロフィッシュYDM6835>
*25頁に「仲達曰ク山陽酒ヲ愛スルコト妻ノ如ク酒ヲ惜ムコト金ノ如シ我ヲシテ慨然分送シ覺エズ尽ク所藏ヲ傾ケシムト 卜夜快語」と記載あり。
(2)『田能村竹田 資料集 著述篇』 大分県教育庁管理部文化課編 大分県教育委員会 1992 大分県先哲叢書 <KC154-E11>
*320頁~330頁に『卜夜快話』を収録。323頁に「仲達日。山陽愛酒如妻。惜酒如金。使我慨然分送。不覚尽傾所蔵。」と記載あり。
(3)『田能村竹田』 宗像健一著 大分県教育庁文化課編 大分県教育委員会
1993 大分県先哲叢書 <KC154-E13>
*151頁~159頁に「頼山陽の来遊」について、157頁に岡仲達についての記載あり。
< >内は当館請求記号
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 格言
- 頼山陽
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000040156