資料①には,流星いわゆる「流れ星」が光る仕組みについて,「この光は,塵粒のまわりに発生した高温ガスに含まれる塵原子や地球大気分子が輝線で光るもので,流星のスペクトルを見ると,低温流星ではナトリウム,高速流星ではカルシウムの輝線が目立つ。これに加えて,鉄の輝線群や珪素の輝線などが条件によって現れる。大部分は光の継続時間が1秒以下である。一般に、惑星より明るい流星を火球と呼ぶが、厳密な定義はない。」とある。資料②には「地球大気に突入した流れ星の物質はまず壊れる。そしてその破片は壊れながら次々と大気分子と衝突する。この時に物質も大気も、衝突のエネルギーにより分子や原子の中の電子が電離とか励起という現象を生じ、一時的にプラズマという状態になる。このプラズマは不安定な状態なので、すぐに周囲の原子、分子と反応して安定的な状態に戻る。この間にプラズマの生じる光を、私たちは流れ星の出現と消滅として見ているのである。」とある。資料③には「端的にいうと、これらの粒子を構成している原子が上層大気を構成している原子、分子と衝突し、そのとき、これらの原子に含まれている電子が衝突励起して発光するのである。発光するのは、もとの流星物質に含まれていた原子と、大気中の原子との両方である。(中略)高温になった粒子は表面から溶けたり、大気から受ける力によって分解したりしてしだいに小さくなり、大気中に散らばる。粒子がそのままの形で地表に達することはない。そして誤解がないように念を押して述べるが、観測者が見ている光は、高温になった粒子自体が発する光ではなく、ほとんどは、粒子が通過したあとに残された、分解した粒子の一部を含んだプラズマガスが発する光である。」とある。