1から5について、お調べした資料・データベースは以下のとおりです。
1) 国内の所蔵
2) 雑誌の書誌
3) 執筆者の個人書誌
4) 出版者
5) その他 参考情報
1) 国内の所蔵検索
キーワード:あづまにしき あずまにしき 吾妻錦 吾妻にしき 東錦
□同志社大学 所蔵検索(自館OPAC)
□国立情報学研究所 データベース(Nacsis-Webcat,Webcat Plus)
□国立国会図書館 所蔵検索(NDL-OPAC)
□古典籍総合目録データベース
□天理大学、東京大学、関西大学 所蔵検索
□大阪府立中之島図書館 所蔵検索
□雑誌記事索引集成データベース
□BOOK TOWN神保町
ヒット0件または非該当。(ヒットしても「あづまにしきゑ」など非該当)
⇒該当なし。
2) 雑誌の書誌調査
キーワード:あづまにしき あずまにしき 吾妻錦 吾妻にしき 東錦
・明治新聞雑誌文庫所蔵目録 BN01759684 *東京大学法学部明治新聞雑誌文庫
・東天紅 : 東京帝国大学法学部明治新聞雑誌文庫所蔵目録 BN01756835
・明治・大正・昭和前期雑誌記事索引集成 BN11753822
・明治雑誌目次総覧 BN00326240
・近代雑誌目次文庫 BN04014986
・日本近代文学大事典 BN00742846
・日本近代文学の書誌 BN00743929
・近代日本文学誌:本・人・出版者 BN02918692
・時代別日本文学史事典 近代 BN01258306
・近代雑誌目次文庫 国語・国文学編 BB00748394
・雑誌記事索引集成 : 明治・大正・昭和前期 BN11753822
・現代日本文学大年表 明治編 BN01674821
・雑誌・創刊号蔵書目録 : 慶応-昭和 (大塚文庫) BN01608714
⇒該当なし。
明治25年に「演藝腕競 東錦」とあるが、出版者も異なり、非該当。
3) 執筆者の個人書誌からの探索
□日本書誌の書誌 人物編を参考に、以下、探索。
○北村透谷
・現代日本文学全集 第9巻 樋口一葉・北村透谷集,改造社,1927.1
・明治文学研究,1(1),明治文学談話会,1934.1
・日本古書通信,128,1940.3
・川島五三郎ほか編,著者別書目集覧,六甲書房,1944.4
・笹淵友一,北村透谷,福村書店,1950.7
・透谷全集 第3巻,岩波書店,1955.9
・近代文学研究叢書 第2巻,昭和女子大学,1956.4
・坂本浩,北村透谷,至文堂,1957.8
・川島五三郎ほか編,著者別書目集覧,八木書房,1959.1
⇒該当情報なし。
○斎藤緑雨
・現代日本文学全集 第53巻,筑摩書房,1957.10.8
・近代文学研究叢書 第7巻,昭和女子大学,1957.7
・現代日本文学全集 第7巻,改造社,1929.3
⇒該当情報なし。
4) 出版者からの探索
□NDL-OPAC
出版社:萬字堂 和図書31件 和雑誌新聞0件 該当誌なし。
1881(明治14)から1913(大正2)にかけて発行図書あり。
□Webcat-Plus Minus-β
出版元:萬字堂 ヒット17件 該当誌なし。
1880-1884発行図書がヒット。
□出版年鑑
東京書籍出版營業者組合員書籍總目録,東京書籍出版営業者組合事務所,1893.7 BA51303058
⇒該当出版者情報なし
別書誌『東錦』の掲載あり。
□自館で使えるデータベース 朝日新聞(聞蔵Ⅱビジュアル)
キーワード:萬字堂
・明治文学東もやう,東京朝日新聞,1891-11-18,5
「発賣所 東京京橋区木挽町一丁目六番地 萬字堂」とあり、「二十四散史」「伊勢乞食」の名がある。
・明治書畫帖,東京朝日新聞,1891-12-4,5
「木挽町一丁目 萬字堂」とある。
・選挙美談, 東京朝日新聞,1892-5-4,5
「二十四散史著」「萬字堂発行」とある。
⇒萬字堂という出版者の存在は確認でき、また、「あづまにしき」の執筆者と出版者とのつながりも伺える。
□自館で使えるデータベース 読売新聞(ヨミダス歴史館) 該当情報なし。
□自館で使えるデータベース 毎日新聞(毎日Newsパック) 該当情報なし。
□自館で使えるデータベース 日本経済新聞(日経テレコン21) 該当情報なし。
5) 参考情報
・青木一男,樋口一葉と渋谷三郎,城西大学女子短期大学部紀要,1(1),1-10,1984
「明治二十五年八月二十二日の一葉の日記(略)昨夜『むさし野』を買おうとして絵双紙屋をたたき起こして雑誌を買ったが、『吾妻にしき』だったので、これから取り替えてくる」の記載あり。
↑ これについて
・西尾能仁,全釈 一葉日記 第二巻,1976 BN0608314
本文に「吾妻にしき」とあるが、注に「吾妻新誌とやまと錦とが一つになったような名称であるが、右の二雑誌はともにこの時点では廃刊になっており、ほかにこの名の雑誌は見当たらない。」と記されている。
・勝本清一郎,「鳳雛」出現,日本古書通信,198,1960-10-15
「鳳雛」という雑誌(1892.12.1付1号のみ)の目次が掲載されており、そこに「風流…北村透谷」「浮沈…富士廼舎」とある。
・北川透,みゝずのうた 北村透谷『風流』をめぐって,国文学 解釈と教材の研究,17(3),1972
「北村透谷の「風流」というきわめて短い感想文」「きわめて短い小品」
「若い与謝野寛が初めて発行した雑誌【青年文学・鳳雛】第一篇に載せられている」とある。
・正太夫,文筆界の破廉恥漢,斎藤緑雨全集 巻1,筑摩書房1990,BN04894948
「洽く文學の研究を目的とすとて起れる、錦繍會といふものあり。『東もやう』と題する雑誌を発刊(略)同誌上、伊勢乞食なる者の、『與正直正太夫書』あり」とある。
「あづまにしき」の目次に見られる「再與正直正太夫書 伊勢乞食」は、伊勢乞食と正直正太夫の応酬と思われる。
なお、『東もやう』の発行は参考図書『東天紅』で確認でき、発売所は東京朝日新聞の広告より「萬字堂」と確認できる。