レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/04/03
- 登録日時
- 2018/07/01 00:30
- 更新日時
- 2018/07/10 11:00
- 管理番号
- 6000039585
- 質問
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解決
・タンニンが人の体に及ぼす影響について知りたい
・お茶・コーヒーなどに含まれるタンニンは温度によって抽出される量は変化するのか?
- 回答
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以下の資料を見ていただいた。
- 回答プロセス
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『日本茶の図鑑』p129
温度が高いとカテキンが多く出て渋味が増す
『茶の事典』p365
カテキン類やカフェインは、比較的高温の熱湯で溶け出す
『緑茶の事典』p152
タンニンの項目に、「茶葉にはこれらのタンニンも含まれるが、多いのは縮合型タンニン分子を構成する単量体のカテキン類で、タンニンとは分けて考えられている。」とある。
『日本茶の図鑑』p170には、
タンニン・・植物に含まれる渋味成分の総称で、緑茶の有効成分として知られるカテキン類とほぼ同義
とある。
google books で「コーヒー タンニン 温度」で検索して出てきた、
『調理学』(化学同人)第二版を、他市より取り寄せ。
p68に、茶類、コーヒー、ココアのおもな成分と抽出方法の表があり、抽出温度とタンニンの量の記載がある。
▽タンニン(カテキン)の人体への影響
『機能性食品学』p76
抗炎症効果がある食品として、緑茶の活性成分カテキンがあげられている。
『食生活と栄養の百科事典』p516
お茶類に含まれるポリフェノール化合物のタンニン酸やクロロゲン酸は、鉄と結合して吸収を阻害する。食物繊維も吸収を阻害する。とある。
『健康食品データベース』p465
タンニン酸の安全性、有害作用について記述あり。
『ティー&コーヒー大図鑑』p298
カテキンの抗酸化作用などについて記述あり
p299 薬の鉄剤とタンニンが結合して吸収率を下げてしまうことについて記述あり
『茶の事典』p364
カテキン類の抗酸化、抗がん、動脈硬化抑制などの効果について記述あり。参考文献の記載あり。
『食材健康大事典』p542
タンニンの項目に、「便をかたくする作用があり下痢止めには効果があるが、多量に摂ると便秘がちになる」とある。
『柿づくし』p16~
柿タンニンの効果について記載あり。便秘については記載なし。
『味の歳時記』p130
「水溶性のタンニンは、腸壁を収縮させる作用があるから便秘の原因になる。」とある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596)
- 農産物製造.加工 (619)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 参考資料
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- 『日本茶の図鑑』 日本茶業中央会/監修 マイナビ
- 『緑茶の事典』高野 実/[ほか]執筆 柴田書店
- 『茶の事典』 大森 正司/編 朝倉書店
- 『機能性食品学』 今井 伸二郎/著 コロナ社
- 『健康食品データベース』 Pharmacist's Letterエディターズ/編 第一出版
- 『ティー&コーヒー大図鑑』 辻調理師専門学校/監修 講談社
- キーワード
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- 調理科学(チョウリカガク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000237794