レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/04/20
- 登録日時
- 2013/05/25 12:51
- 更新日時
- 2013/07/31 14:48
- 管理番号
- 埼浦-2013-004
- 質問
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未解決
北海道での続縄文時代の気候変動について具体的な数値が出ている資料が見たい。
右代啓視「縄文から弥生に移行しなかった日本の先史文化」(『歴史地理教育 2009年4月(No.743)』p38-41 歴史教育者協議会 2009)
p41 気候変動と続縄文「これらの背景には、気候変動が大きく影響していた。この気候変動は、弥生海進期(紀元前600~紀元前後、海水面+1.5~2m、年平均気温+2~3℃)、小海進期(三世紀)、古墳末海進期(六世紀、海水面+1m)の高海水準期が存在し、その間には寒冷期が存在していたことが知られている。」との記述があり、この根拠となる資料を探している。
- 回答
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当該時代の気候変動について具体的な数値のある資料は見つからなかった。調査経過を回答した。
- 回答プロセス
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「続縄文」とは本州の弥生文化および後続の古墳文化に対応する北海道の先史文化のこと。(『新北海道の古代 2 続縄文・オホーツク文化』はじめにより)
調査済み資料は以下のとおり。
自館目録を調査する。
〈考古学〉に関する資料
『環境考古学ハンドブック』『北海道考古学講座』『考古学による日本歴史 16 自然環境と文化』『環境考古学事始 NHKブックス 365』『北辺の遺跡 教育社歴史新書〈日本史〉 17』『考古学の基礎知識 角川選書 409』
〈北海道 市町村史〉に関する資料
『礼文町史』『新札幌市史 1 通史』『新紋別市史 上』『新室蘭市史 1』『函館市史 通説編 1』
キーワード〈続縄文〉を調査する。
『古墳時代の考古学 7 内外の交流と時代の潮流』『北海道の研究 1 考古篇』
海進・海退が気候変動と関係するため〈縄文海進〉、〈弥生小海退〉に関する資料を調査する。
『縄文時代の考古学 3』『弥生文化の研究 1-4』
《GoogleBooks》を〈続縄文 & 気候〉で検索する。
『縄文の実像を求めて 歴史文化ライブラリー 76』『縄文文化の研究 9 縄文人の精神文化』
《CiNii》を〈気候 & 弥生〉で検索する。
設楽博己「弥生時代改訂年代と気候変動:SAKAGUCHI1982論文の再評価」(『駒沢史学 67』p129-154 2006.9)
内藤恵吉「弥生系高地性集落の気候的考察」(『季刊人類学 9(2)』 p203-222 1978)
藤則雄「弥生期の気候(弥生期の自然環境)」(『地理 20(3)』p14-20 1975.3)
内地での弥生-奈良期の気候変動について記述のあった資料
『日本の気候 1』
『新北海道の古代 1 旧石器・縄文文化』続縄文時代については2巻に記述あり。『新北海道の古代 2 続縄文・オホーツク文化』を参照するも気候変動に関する数値はなし。
『古代日本の気候と人びと』『講座文明と環境 6 歴史と気候』『貝が語る縄文海進 南関東、+2℃の世界 有隣新書 64』『歴史に気候を読む』
- 事前調査事項
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出典論文中に紹介されていた資料
『環境史とは何か シリーズ日本列島の三万五千年-人と自然の環境史 1』(湯本貴和編 松田裕之責任編集 文一総合出版 2011)
『洞窟遺跡を残した続縄文の人々』(北海道開拓記念館 2009)
《Cinii》を〈右代啓視〉で検索した雑誌を調査
右代啓視「北海道(続縄文・擦文・オホ-ツク文化以降) 」(『月刊考古学ジャ-ナル (431)』p138-142 ニュ-・サイエンス社 1998.5)
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 北海道地方 (211 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 気候変化-北海道
- 日本-歴史-縄文時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000131695