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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000261145
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
169
事例作成日
(Creation date)
2019年9月14日登録日時
(Registration date)
2019年09月08日 17時29分更新日時
(Last update)
2019年09月14日 18時40分
質問
(Question)
尼崎市内に遺構がある中世城郭の富松城(とまつじょう)には、どういう城主がいたのか?
回答
(Answer)
富松城は、現尼崎市富松町2丁目に土塁跡が残る中世城郭です。15世紀から16世紀にかけての記録に登場しますが、特定の城主が一定期間在城して支配した形跡がありません。摂津国西部を舞台とする戦争において、いずれかの陣営の武将が兵を入れ、前線の城として利用したと考えられます。中世史研究者の仁木宏氏は、「守護クラスの武将が一国レベルの戦争の際に利用する城郭(公的城郭)」であったと評価しています(『図説尼崎の歴史』中世編第3節1「戦乱と城」)。
16世紀前半、室町幕府の有力者であった細川家に内紛が生じ、これに起因して畿内各地に戦乱がおこりました。富松城は、この戦乱を記録する「細川両家記」(生嶋宗竹が天文19年-1550-に記した軍記物)などの記録に登場します。摂津西部の平野部には、北東に池田城や伊丹城、西に越水城(こしみずじょう、現西宮市域)、南東に尼崎城といった城郭がありました。対立する陣営は、しばしばこれらの城郭に依りつつ東西にわかれ、平野中央部において戦端を開くのが常でした。伊丹城と尼崎城の中間点近くに位置する富松城は、こういった戦乱における前線の拠点として恰好の位置を占め、そのつど武将が兵を入れ占拠するタイプの城郭であったと考えられます。
回答プロセス
(Answering process)
1 富松城の性格、戦時における役割について記す文献

◆『図説 尼崎の歴史』上巻 p123~126/Web版図説尼崎の歴史
中世編第3節「戦国争乱期の尼崎」のうち1「戦乱と城」(仁木宏氏執筆)
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/02chuusei/chuusei3-1.html

◆仁木宏「戦国富松都市論-尼崎市富松城・富松集落の研究-」
尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第33巻第1号(通巻96号、2003.9)掲載

2 西摂平野部の戦乱における富松城の状況を記す文献

◆『もっと知りたい中世の富松城と富松』
〔記された内容〕
・富松城初見史料として長享2年(1488)「如意庵領摂津国鳴尾田地年貢算用状」(大徳寺文書)があり、摂津守護からの公的賦課とみられる「富松城縄竹代」が記される。(p6)
・享禄3年(1530)細川晴元と細川高国の戦い、晴元側の薬師寺国盛が富松城に、高畠仁九郎が伊丹城に、池田信正が池田城に籠もる。高国方が富松城に攻め寄せ24人を討ち取る。その後も戦闘が続き高国が富松城に入り、さらに薬師寺国盛が高国方に寝返る。(p14、出典は「細川両家記」)
・天文18年(1549)5月、三好長慶と対立する三好政長が富松城を攻める。翌天文19年には三好長慶自身が富松城に入る。(p16~17、出典は「細川両家記」)

◆『尼崎市史』第4巻古代・中世史料編
上記『もっと知りたい中世の富松城と富松』記載内容の出典史料等、富松城が登場する史料を翻刻掲載する刊行物

3 参考情報を掲載するサイト
◆富松城歴史博物館
http://www.tomatsujyou.com/index.html
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216 10版)
参考資料
(Reference materials)
尼崎市立地域研究史料館/編集 , 尼崎市立地域研究史料館. 図説尼崎の歴史 : 尼崎市制九〇周年記念 上巻. 尼崎市, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005908614-00  (当館請求記号 219/A/ア)
仁木宏. 戦国富松都市論-尼崎市富松城・富松集落の研究-. 2003.9. 尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』 第33巻第1号 (逐次刊行物)
富松城跡を活かすまちづくり委員会. もっと知りたい中世の富松城と富松. 富松城跡を活かすまちづくり委員会, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I003037693-00  (当館請求記号 219/A/ト)
尼崎市/編 , 尼崎市. 尼崎市史 第4巻. 尼崎 尼崎市, 1973.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I024491900-00  (当館請求記号 219/A/ア-4)
キーワード
(Keywords)
中世城郭
富松城
細川氏
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000261145解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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