レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月18日
- 登録日時
- 2013/12/18 22:02
- 更新日時
- 2013/12/18 22:14
- 管理番号
- 20131218-4
- 質問
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解決
『神曲』について知りたい。
- 回答
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神曲 【しんきょく】
http://kotobank.jp/word/%E7%A5%9E%E6%9B%B2 (2013/12/18確認)
世界大百科事典 第2版
しんきょく【神曲 La Divina Commedia】
中世末期からルネサンスにかけてのイタリアの大詩人ダンテの代表作。全1万4233行からなる叙事詩。1302年に故郷フィレンツェを追放されてから,流浪の生活のなかで07年ころから書き始めて最晩年に完成した。原題は《喜劇Commedia》(〈悲劇〉に対して円満な結末を迎えるため)であり,〈神聖なdivina〉という形容詞は後年に付加されたものである。なお,邦訳名《神曲》は森鷗外が《即興詩人》のなかに用いて以来,今日のごとく定着した。
デジタル大辞泉
しんきょく【神曲】
《原題、(イタリア) La Divina Commedia 》ダンテの長編叙事詩。1307~21年刊。地獄編・煉獄(れんごく)編・天国編の3部からなる。ダンテ自身が主人公となってこの三界を巡り、神の愛に包まれて至高至福の境地に至るまでを描く。作者の人生観・宗教観の集大成といわれる。
大辞林 第三版
しんきょく【神曲】
ダンテの長編叙事詩。1307~21年頃にかけての作。地獄編・煉獄編・天国編の三部。詩人ウェルギリウスや恋人ベアトリーチェに導かれ,作者自身がこの三界を遍歴する幻想譚を軸に,信仰による魂の救済と至福への道程を壮大な構想で描く。痛烈な社会批判をこめた中世キリスト教的世界観の総括的表現とも, SF 的幻想冒険譚とも読める。
日本大百科全書(ニッポニカ)
神曲
しんきょく
La Divina Commedia
イタリアの大詩人ダンテの代表作。全1万4233行からなる壮大な長編叙事詩で、均整のとれた構成はしばしば大聖堂に例えられる。「地獄」「煉獄(れんごく)」「天国」の3編からなり、各編は33歌から、また各連は3行からなる。「地獄」の冒頭には序歌にあたる1歌が置かれ、結局『神曲』は1+33+33+33=100、すなわち100歌によって構成される。ダンテは三位一体(さんみいったい)説を奉じて、その文学的表現をこの長編叙事詩に達成しようと企図したため、1、3、9(=32)、10(=32+1)、100(=102)といった数字(10は完全数)が作品の隅々にまで行き渡っている。原題は初め単なる『喜劇』Commediaであったが、後年になって「神聖な」Divinaという形容詞が加えられた。邦訳名の『神曲』は、森鴎外(おうがい)が『即興詩人』(1902)のなかに用い、またその魅力的な一章「神曲、吾友なる貴公子」によって、広くわが国に定着した。なお、「喜劇」とは、悲しい最後に終わる「悲劇」に対して、円満な結末を迎える物語を意味する。・・・
参考文献:
山川丙三郎訳『神曲』全3冊(岩波文庫)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩 (971 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- Dante Alighieri, 1265-1321
- La Divina Commedia
- ダンテ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000141954