レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年04月29日
- 登録日時
- 2018/06/06 16:49
- 更新日時
- 2019/06/04 15:26
- 管理番号
- 関大総図 16A-3J
- 質問
-
未解決
エリザベス一世がLeopardやPantherに譬えられている事例はあるか。
スペンサーの『アモレッティ』においてThe Pantherと言及しており、それがエリザベス一世を示しているかどうか知りたい。
- 回答
-
日本語・英語で検索しましたが、通常のキーワード検索では、エリザベス一世とPantherを結びつける記事は検索できませんでした。
使用したキーワード:エリザベス(一世・女王)・暗喩・比喩・獣・パンサー・豹etc
英語でも同じ単語を検索
スペンサーがエリザベス一世を寓意的に描いた作品としては『The Faerie Queene』(『妖精の女王』)があります。この作品の女王グロリアーナがエリザベス一世の寓意であることはスペンサー自身により言及されています。これはジャパンナレッジの『集英社世界文学大事典』や『日本大百科全書(ニッポニカ)』の項目にも記載されています。
今回『Amoretti』ソネット53のPantherとエリザベス一世を結びつける資料が確認できませんでしたので、スペンサーの作品においてグロリアーナ以外でエリザベス一世を暗喩した作品が無いかを調査しました。
水野眞理「木蔭に詩あり」『英文学会誌(宮城学院女子大学学芸学部英文学科)』40
pp.15-36 , 2011
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=3&ved=0ahUKEwjv4N32xL7bAhWKjLwKHXYLCuwQFggyMAI&url=https%3A%2F%2Fwww.mgu.ac.jp%2Fmain%2Fdepartments%2Fgakugei%2Fen%2Fjournal%2Fdocument%2Fen_journal40.pdf&usg=AOvVaw0BaqX4VKsk00seD0pBhzkF 【最終アクセス2018/7/16】
上記の論文では、スペンサーの処女作『羊飼いの暦』(匿名で発表)において“茨の申し出によりオークの木を切り倒した農夫”がエリザベス一世の比喩であることが言及されています。
- 回答プロセス
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(「回答」に記載)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩 (931)
- 参考資料
- キーワード
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- イギリス詩--歴史--エリザベス1世 (1558-1603)
- Elizabeth I : エリザベス1世
- Amoretti
- Spenser, Edmund : スペンサー, エドモンド ; スペンサー, エドマンド
- Leopard
- Panther
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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【回答を受けて申込者より】
もともとこの“『Amoretti』ソネット53のPantherがエリザベス一世の暗喩である“という仮説は、Pantherの冠詞がTheになっているところから自分と教員が立てたもので、その根拠は全く見つかっていない状態だった。これまでそういった説は聞いたことが無いので、おそらく言及している資料は無いものと思われる。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学院生
- 登録番号
- 1000236983