レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年01月30日
- 登録日時
- 2014/01/31 11:54
- 更新日時
- 2017/05/31 18:35
- 管理番号
- 島根参2014-01-007
- 質問
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解決
『万葉集』のなかで「菜摘(なつみ)」が詠まれている和歌と詠み手を知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料から以下の五首を紹介。
【資料5】 『新日本古典文学大系 2 萬葉集 2』(岩波書店)
p43 〔957〕 いざ子ども香椎の潟に白たへの袖さへ濡れて朝菜摘みてむ 帥大伴卿(大伴旅人)
p226 〔1421〕 春山の咲きのををりに春菜摘む妹が白紐見らく良しも 尾張連
p228 〔1427〕 明日よりは春菜摘まむと標めし野に昨日も今日も雪は降りつつ 山部宿祢赤人
p234 〔1442〕 難波辺に人の行ければ後れ居て春菜摘む児を見るが悲しさ 大蔵少輔丹比屋主真人
p444 〔1919〕 国栖らが春菜摘むらむ司馬の野のしばしば君を思ふこのころ (作者不詳)
- 回答プロセス
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(1) 『万葉ことば事典』(【資料4】)で「菜摘」を検索。 p312「なつみ(菜摘)」に、 “菜摘みの対象は蒜・菘・うはぎ・すみれ・ゑぐ・韮・菱・芹などの春菜。それらを摘むという形で記にニ例、紀に一例。万葉には十八例ほどみえる。”と記述あり。
(2) 『新日本古典文学大系 別巻 万葉集索引』(【資料1】) 全句検索で「ハルナツム(マム)」を調査。→4件あり。
(3) 『新編国歌大観 第二巻 私撰集編索引』(【資料2】)で“ハルナツム(ツマム)”を検索。→4件あり。
(4) インターネット情報 〔万葉集検索システム:山口大学〕 http://ds26.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ (【資料3】※最終確認2017/5/31) 「訓読」を選択して「菜摘」を入力。→9件ヒット。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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【資料1】 佐竹昭広 [ほか]編. 新日本古典文学大系 別巻 [5]. 岩波書店, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007320795-00 , ISBN 4002401057 (当館請求記号 918/シ/S ※貸出禁止資料) -
【資料2】「新編国歌大観」編集委員会/編. 新編国歌大観 第2巻[2]索引. 角川書店, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000103254-00 (当館請求記号 R911.1/0761/2-2 ※貸出禁止資料) - 【資料3】〔万葉集検索システム:山口大学〕http://infux03.inf.edu.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ver2_2/manyou.php(最終確認2014/1/30)
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【資料4】 青木生子, 橋本達雄 監修 , 青木周平 [ほか]編. 万葉ことば事典. 大和書房, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003030328-00 , ISBN 4479840575 (当館請求記号 R911.1/マ01/ ※貸出禁止資料) -
【資料5】 佐竹昭広 [ほか]編. 新日本古典文学大系 2. 岩波書店, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002951106-00 , ISBN 4002400026 (当館請求記号 918/シ/2)
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【資料1】 佐竹昭広 [ほか]編. 新日本古典文学大系 別巻 [5]. 岩波書店, 2004.
- キーワード
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- 万葉集
- 菜摘
- 春菜
- 朝菜
- 和歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000148726