レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/8/12
- 登録日時
- 2018/10/31 00:30
- 更新日時
- 2018/10/31 00:30
- 管理番号
- 参調 18-0034
- 質問
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解決
『千利休とその妻たち』新潮文庫上巻三浦綾子著
19ページ前5行目 大僧正ヶ谷は何と読むのか。だい、或いはおおなのか。
●その質問の出典や情報源、調査済み事項など
僧正ヶ谷はそうじょうがたにと辞書等で出てきますが大が付くと分かりかねます。大僧正はだいそうじょうとあり、検索しますと大天狗、鞍馬山に繋がっているようですがイコールだいそうじょうがたになのか調べがつきませんでした。
- 回答
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出典を確認したところ、照会の部分は能の『鞍馬天狗』のせりふと判明。
当館所蔵の『千利休とその妻たち』を収録した資料(『千利休とその妻たち』『三浦綾子全集 第9巻』)を見るが、ルビなし。
能の資料の中で『鞍馬天狗』が載っている資料を調査。
同一のせりふ「大僧正ヶ谷を分けて雲を踏んで」あり。
「だいそうじやう」(『謡曲大観 第2巻』『観世流謡曲正本 内12』)「だいそうじおう」(『鞍馬天狗』『解註・謡曲全集 第6巻』)と表記。
『解註・謡曲全集 第6巻』のp.180に「大僧正が谷―僧正が谷のこと」と注釈あり。
僧正ヶ谷の読み方は『角川日本地名大辞典26-〔1〕 京都府』に「そうじょうがたに」とある。
したがって、「大僧正ヶ谷」の読みは「だいそうじょうがたに」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 7版)
- 参考資料
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- 1 鞍馬天狗 丸岡 明∥著 能楽書林 1950 768/MA/6 鞍馬天狗7丁
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2 謡曲大観 第2巻 佐成謙太郎∥著 明治書院 1954 912.3/SA61/2 p.956 -
3 観世流謡曲正本 内12 観世 左近∥訂正著作 檜書店 1932 768.4/KA/ウチ-12 鞍馬天狗7丁 -
4 解註・謡曲全集 第6巻 野上/豊一郎?著 中央公論社 1936 912.3/NO/6 p.180 -
5 角川日本地名大辞典 26-[1] 京都府 「角川日本地名大辞典」編纂委員会?編 角川書店 1982.7 291.03/KA/26-1 p.844 -
1 千利休とその妻たち 上 三浦/綾子?著 新潮社 2014.1 F/MI/1 -
2 千利休とその妻たち 三浦綾子∥著 主婦の友社 1990.1 F -
3 三浦綾子全集 第9巻 主婦の友社 1992.7 918.68/MI/9
- キーワード
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- 三浦綾子
- 鞍馬天狗
- 僧正ヶ谷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000244674