レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年10月12日
- 登録日時
- 2018/10/30 15:26
- 更新日時
- 2018/10/31 12:14
- 管理番号
- 県立長野-18-083
- 質問
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解決
夏目漱石、芥川龍之介、川端康成、谷崎潤一郎、太宰治、島崎藤村など、誰もが知っている日本の文豪が、好きだった食べ物を知りたい。
- 回答
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作家ごとで一覧的にみることができる資料は、確認することができなかった。
当館所蔵の資料では、次の3点に多少の記述があった。
・『この人そして食』に夏目漱石p.78-111, 小泉八雲p.112-135, 若山牧水p.136-145, 石川啄木p.146-155 が確認できる。紹介されている食べ物は何点かあり、絞り込むことはできない。
・『清貧の食卓』p.131-134に谷崎潤一郎「幼少時代の食べ物の思い出」が所収されている。思い出の食べ物として何点か挙げられているが、好きな食べ物として書かれているとは言い切れない。谷崎以外は昭和の作家で、依頼に挙げられていた作家は含まれない。
・『食彩の文学事典』は食べ物ごとに項目立てがされており、何人かの作家の文章などをとおして、食べ物が紹介されている。この中では、p.195-196に太宰が毛蟹を好んだことが書かれていた。
また、当館で所蔵していない資料ですが、県内図書館が所蔵している資料を紹介した。
・『作家のごちそう帖』大本泉 平凡社 2014
「饅頭のお茶漬け」が好物だった森鴎外、大正時代のスイーツ男子・芥川龍之介…。
こよなく愛した店や食べ物、忘れられない故郷の味、家族で囲んだ食卓の味から、
文学史に名を残す作家たち22人の知られざる素顔に迫る。 (内容紹介より)
・『文豪の味を食べる』J.C.オカザワ著 毎日コミュニケーションズ 2008
夏目漱石といった文豪から、黒澤明・岡本太郎などの巨匠、美空ひばりなどの芸能人まで、
食をこよなく愛した45人ゆかりの店を、辛口グルメ評論家がくまなく訪れて格付け。
偉大な先人達の心の深淵をのぞく異色のグルメガイド。 (内容紹介より)
・『文人悪食』嵐山光三郎著 マガジンハウス 1997
森鴎外の好物は、ごはんの上にアンコ入りの饅頭を割ってのせ、煎茶をかけて食べる
「饅頭茶漬」であった…。その他夏目漱石、与謝野晶子、北原白秋、江戸川乱歩、
三島由紀夫ら文人たちの意外な「悪食」の数々。 (内容紹介より)
- 回答プロセス
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1. 「日本文学」「作家」と「料理」「食生活」などのキーワードを組み合わせて、蔵書検索をする。『文人の舌』嵐山光三郎 新潮社 2010などヒットしたが、団体貸出中のもので内容の確認ができない。
2. NDC分類で910.26の作家の個人伝記や910.4日本文学雑著 914.6随筆などで、比較的軽めに書かれているものを中心にみていく。また、383.8の飲食史の棚も見る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 8版)
- 評論.エッセイ.随筆 (914 8版)
- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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ながととしゆき 著 , 長渡, 敏幸, 1926-. この人そして食 : 偉人の知られざる胃袋. 文理書院, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001696575-00 , ISBN 4831284017 (【383/な】) -
山本容朗 編 , 山本, 容朗, 1930-. 清貧の食卓 : 文人グルメが明かすおいしさの原点. 実業之日本社, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002332303-00 , ISBN 4408210226 (【914.6/ヤヨ】) -
重金敦之 著 , 重金, 敦之, 1939-. 食彩の文学事典. 講談社, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025151242-00 , ISBN 9784062187787 (【910.26/シア】)
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ながととしゆき 著 , 長渡, 敏幸, 1926-. この人そして食 : 偉人の知られざる胃袋. 文理書院, 1984.
- キーワード
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- 作家の好物
- 文士
- 食べ物
- 料理
- 日本文学--作家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000244621