レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/09/17
- 登録日時
- 2006/12/08 02:12
- 更新日時
- 2024/03/30 00:31
- 管理番号
- M06092717254408
- 質問
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ハットージ(方言)について知りたい。
- 回答
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『岡山方言事典』によれば「かめむし・椿象、クサガメ、ヘッピリムシ、亀虫」のこととする。語源は不詳とし、採録地は八束、湯原、川上、中和を挙げている。『奥備中の方言 ほんにのうや』では稲亀虫とし、『蒜山方言目録』では亀虫の総称として、備考に「ハットージは良い女房、小女房とくり返し唱えると臭みが消えるという」という記事がある。『小田郡矢掛町横谷の方言』にはかめ虫とし、語源として「吉井町八塔寺のお坊さんがくさいにおいをさせて薬を売りに来ていたことから出たことば」とする。カメムシは『大辞泉』によれば「半翅目カメムシ科の昆虫の総称。体は扁平で亀の甲に似る。触れると悪臭を放つ」とある。八塔寺は『岡山県大百科事典』によれば吉永にある寺で、明治はじめ薬草を売り歩いたことが記されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
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- 岡山方言事典刊行会編『岡山方言事典』日本文教出版,1981. 長尾人志『小田郡矢掛町横谷の方言』. 竹本健司『奥備中の方言 ほんにのうや』 備北民報,1997. 徳山銕也『蒜山方言目録』,1974. 岡山県大百科事典編集委員会編『岡山県大百科事典 下』山陽新聞社,1980. 松村明監修『大辞泉』小学館,1995.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2006092717250254408
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000032230