レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年04月24日
- 登録日時
- 2019/04/24 17:44
- 更新日時
- 2019/04/27 16:39
- 管理番号
- 中央-郷-2019-0008
- 質問
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解決
北海道新聞日曜版2019年4月21日付の「シリーズ時をたずねて」に掲載された「ヒバゴン騒動」に出てくる広島弁の「へじゃあ」「そがするきゃ」の意味が知りたい。
- 回答
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「へじゃあ」「そがするきゃ」の意味は、「それでは、そのようにしましょうか。」「それでは、そのようにしましょう。」となります。
- 回答プロセス
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1.書棚を確認したところ、以下の資料が見つかりました。
①『広島地方の方言と暮しことば集』[改定版]目代延雄/編 広島市南観音公民館 1990年
p.26「ジャー」は、「では」
p.60「ヘージャ」は、「それでは」。「ヘージャケー」は、「それだから」
p.32「ソガーナ」(ソガーニ)は、「そのような、そのように」との記述がありました。
②『ひろしまのおもしろ方言集』広島県方言研究同好会/著,みやもと やすこ/イラスト 松林社 2000年
p.56「そが」は、「そんな」とあり、例文として「そが言いよりました。」は、「そんなふうに言っていました。」との記述がありました。
③『広島県方言辞典』村岡浅夫/編 南海堂 1981年
p.288「そがに」「そがあ」「そがあに」は、「そんなに、そのようにと注する語」
p.490「文末助詞の要約」に、文末にくる「か・かあ・のか・のんか・んかあ・かい・かえ・きゃ・きゃあ・け・けえ」の解説として「行くか(あ)、見るんか(あ)の用法は共通的たが、(ん)(の)が添加する「知らんのんかあ」は安芸的県北的で、aiの連母音が拗音化して「きゃ(あ)」と訛るのは備後的県南的といえる。との記述がありました。
④『広島県のことば』平山輝男/〔ほか〕編 明治書院 1998年
p.21「それ」を内包する接続語「それで、それから、そして」などの語詞の「そ」の音は、ハ行音として発音される。(略)例:ヘーデ(ヘデ)、ヘーカラ、ヘーテ(ヘテ)(この形は、備後地域および呉市やその周辺の島々で用いられる。)との記述がありました。
以下の資料では確認できませんでした。
『都道府県別全国方言辞典』佐藤亮一/編 三省堂 2009年
『日本方言大辞典 上巻』尚学図書/編 小学館 1989年
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
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目代延雄 編 , 目代, 延雄. 広島地方の方言と暮しことば集 [改定版]. 広島市南観音公民館, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I082501579-00 -
広島県方言研究同好会 著 , 友定賢治 監修 , 友定, 賢治, 1948- , 広島県方言研究同好会. ひろしまのおもしろ方言集. 松林社, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002907023-00 , ISBN 4921118140 -
村岡浅夫 編 , 村岡, 浅夫, 1911-. 広島県方言辞典. 南海堂, 1981. (広島県民俗資料外篇 ; 1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001500319-00 -
平山輝男/〔ほか〕編 , 平山‖輝男. 日本のことばシリーズ 34. 明治書院, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I027724561-00 , ISBN 462552234X
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目代延雄 編 , 目代, 延雄. 広島地方の方言と暮しことば集 [改定版]. 広島市南観音公民館, 1990.
- キーワード
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- 日本語-方言-広島県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000255327